相棒

なんと驚いたことに、『相棒 劇場版』を小林信彦が誉めていた。記憶しているかぎり、ロードショーの映画としては『硫黄島からの手紙』以来である。
私はテレビ版の『相棒』は大好きで、よく見るのだけれど、ただ、面白いテレビの映画化は、意外に難しいらしく、近くは『アンフェア the MOVIE』が惨憺たるものだった。
あの二の舞はちょっといやだなぁと思いつつ、二の足を踏んでいたが、小林信彦が誉めているなら間違いないので、安心して観にいった。
テレビ版の魅力を損なわず、映画サイズのストーリーに仕あがっている。
シャーロック・ホームズシリーズには、短編に加えて4つの長編があるが、『相棒』シリーズにとって、この映画はそういう位置づけになるだろう。
映画とは関係ない全くの蛇足ながら、テレビ朝日ならではの企画だなと思った。フジサンケイグループだと、こうはならないだろう。まあ、これはほんとに全くの蛇足。
DVDで『クローザー』を借りて見始めた。ここ数年、アメリカのテレビドラマが面白い。『24』はいうに及ばず、日本では『冬ソナ』ブームにかくれた感があったが、私は『ホワイトハウス』が好きだった。他に私が好きなのは『CSI』の3シリーズ、そして、『クローザー』なのである。
古いところでは、ジェシカ・アルバをスターダムに押し上げた『ダークエンジェル』がある。『トゥルーコーリング』もちょっと面白かったし、私はあまり興味がないが、『ロスト』とか『プリズンブレイク』なども人気のようだ。
日本でのこの人気には、ケーブルテレビなどの有料放送が寄与していると思う。
比較して、ハリウッドの映画がつまらなくなってきているのは気のせいか。
スターウォーズ』『ロッキー』『ランボー』『インディジョーンズ』の繰り返しでは。
そういえば、攻殻機動隊がハリウッドで実写化されるそうだが、ゴジラみたいなことにならなければいいけど。