「チェンジリング」

朝一で「チェンジリング」を観てきた。
帰宅して昨日録画しておいた月イチゴローをみたら、今月のベスト1が「チェンジリング」。
稲垣吾朗がこう言っていた。
「これがフィクションだったらラストはああはいかないじゃないですか」
「はい」
「実話だからラストがああなんですよ・・・。でも、ラストが、実話だからああなってしまうのに、あのラストシーンというのが素晴らしい。」
実際に映画を観たあとだと稲垣吾朗の言っている意味が分かりすぎる。分かりすぎて笑ってしまった。
ラストシーンについて何か言いたいところなのだけれど、これはさすがに一言も言うわけにいきません。観にいっていただかなくては。
声高にもならず、細部に引っ張られもせず、骨太にストーリーを引っ張っていくイーストウッドの力量。映画への信頼とでもいうのだろうか。
この表現もどこかで聞いたな。そうだ。週刊文春の「シネマチャート」で翻訳家の芝山幹郎がこう書いていた。
"大きな帆舟が「映画の風」を信じて海原を進んでいく。"
パンフレットからひとつだけ。
ストラジンスキーがこの驚くべき脚本を書いた意図について、
「できるだけ誠実にストーリーを語り、彼女(主人公であるクリスティン・コリンズ)の闘いを讃えたかった」
と書いています。