五島美術館

五島美術館に「水墨画の古筆と陶芸」という展覧会を観にいった。
古筆と言いながらも半数は明治以降のもので、それははっきりと見劣りする。
ただ、ここ十日ほど、
「国宝 源氏物語絵巻 鈴虫一・鈴虫二・夕霧・御法」
が特別展示されていたのはうれしかった。わたしは大塚ひかりの現代訳でただいま進行中である。
書は読めないのでどうしようもないが、「へうげもの」を読んでいるせいか、焼き物には少し気持ちが動くようになってきている。
「志野茶碗 銘 梅が香」という赤志野の茶碗


「長次郎赤楽茶碗 銘 夕暮」
は特に気に入った。
へうげもの古田織部
「黒織部沓形茶碗 銘 わらや」
重要文化財
「古伊賀水指 銘 破袋」

もあって、これはあの漫画の主人公を思い出してしまった。
後者のものには関東大震災で焼失するまで古田織部の手紙が添えられていたそうだ。
敷地五千坪の庭を歩いた。
今日はとうとう半袖にした。午前中は少し肌寒いくらいに感じたが、午後は東京の土地柄なのかどうか、半袖で正解の暑さになったので、新緑の木漏れ日の中を歩くのはここちよかった。