翌日の渋谷

最近はさすがにばかばかしくてNHKのニュースも見ないが、ザッピングの途中にたまたま停まっていたりして、こんな報道が耳に入った。
「来月から薬の販売の<規制が緩和され>薬剤師がいないコンビニでも薬が販売できるようになります・・・」
この報道は、嘘ではないが詐欺である。
そして、この報道をそのまま真に受ける人は、悪人ではないが、アホである。
この記事は、実は5月31日に書いている。5月30日によい映画を見て気分がいいので、あまりいやな記事をその後にもってきたくないのだ。
映画を見たのは渋谷だった。渋谷はご存知の通り、NHKの最寄り駅である。
駅前でがなり声をあげているのはいつもは右翼なのだが、どうも今日は論旨が違う。「?」と思うと、どうも台湾の人たちが、NHKの報道について抗議活動をしているらしかった。
映画館に急がなければならなかったし、その場では主旨がわかりづらかったのだが、それでも「多分あれだな」とピンと来るものがあった。
ちゃんと見たわけではなかったが、以前、台湾を特集したNHKの番組があって、その中で使われていたインタビューにすこしざらついたものを感じた。冒頭に上げたような「嘘ではない詐欺」の匂いである。
確か、台湾は東アジアでは珍しく反日感情の薄い国だったはずなのだが・・・と思いつつ、さして面白くもなさそうだったので、気にもとめなかった。
NHKの報道は落ちるところまで落ちたなというのが私の感想である。これからは眉につばをつけながら見聞きしなければならないだろう。