柳宗理

横浜美術館柳宗理展が開かれている。
この人、柳宗悦の息子だそうだ。名前が似てるなぁとは思っていた。そういわれてみると、工業デザインという発想は民芸運動そのものかもしれない。
バタフライスツールは、ああいうものがある暮らしは豊かだろうなと思う。何とかなんないかなぁ、俺の部屋は、とため息が出る。
私がこの人の名前を記憶に刻んだのは、青銅バルブのハンドルだった。あれはうなった。
その辺で見かけるのだけれど、それだけ単独で見ると、打ち込む隙のない構えとでもいおうか、見事な機能美である。
有名なマルセル・デュシャンの便器について、あれは、ひょっとしてあの便器のデザイナーが偉かったのではないかと再考してみたくなった。