「マイレージ、マイライフ」

今日はとうとうマフラーをして手袋をはめた。もうすぐ四月とはとても思えない寒さなのだ。
このところ時間外勤務が多くなってブログの更新は滞りがちだ。それにさすがに民主党のていたらくには言葉を失う。何か書こうという気がなくなる。
今朝、起きぬけのテレビを見ていたら、亀井静香のやりたい放題を伝えるニュースで、
郵政民営化の見直しについてはコンセンサスがあるとはいうものの・・・」
と誰かがいっていた。
そんなコンセンサスがいつできたのか、わたしはまったく知らなかった。
テレビや新聞のニュースは、オウム事件以降だんだんと信頼できなくなり、少々大雑把な性格の私にとっても、最近はさすがに見るに耐えなくなってきた。
それで、矛盾するようだけど、日経のWEB刊を購読することにした。いわゆる四大紙とテレビのニュースはもう見ないことにしたい。
昨日は、「マイレージ、マイライフ」を見てきた。
ひとりでいることをこよなく愛する男の物語。大人の映画で、あれこれいうのは野暮というものだろう。
‘ひとり’=‘孤独’というわけではない。ただ、『金閣寺』での三島由紀夫の表現を借りると、長い間ひとりでいると‘孤独が肥満する’ことがある。ときどきシェイプアップしてやらなければならない。
ときどき、
「人はひとりでは生きられない」
という人がいる。それについていささかの疑義もはさむつもりもないけれど、同時に
「人はひとりでしか生きられない」
こともほんとうなのになとも思う。
ヒロインのアレックスを演じたヴェラ・ファミーガが魅力的だった。YOUに似てる。(YOUって、‘あなた’じゃなくて、ごっつに出てたYOU)
英語があまり聞き取れないわたしにもわかった言葉遊びがあった。
主人公にフライトアテンダントが尋ねる。
‘Do you want キャンサー?’
キャンサーは「癌」という意味だから
‘Cancer?‘
と、主人公は聞き返す。
フライトアテンダントは、
‘Do you want can,sir?’
と、手に缶を持ってもう一度尋きなおした。
ところで、「マイレージ、マイライフ」は邦題であるようだ。原題は「Up in the Air」というらしい。この邦題は気が効いていると思う。