とはいいつつ

昨日の続き。
とはいいつつも、私は民主党に投票した、負けるだろうなと思いつつ。
政権交代から一年もたっていないので、見限るにはまだ早すぎるだろうと思って。
今回の民主党の敗因について、いろいろな人が分析しているが、いちいちごもっともで、わかりやすすぎて面白くないほど。
不思議なのは、これだけ分かりやすいことを、なぜ当の本人は分からないのかということ。
自分が掲げた公約を守ればいいだけのことなのに、それができないのは、言ったこと以上のことをやろうとするからだ。
自分がやるといったことをやればよくて、特に、暫定税率の廃止なんて、選挙の翌日にでも決定できたはずだ。公約もしていない郵政民営化の見直しを5日でできるなら。
ビートたけしが言っていたように、普天間問題なんて、政治家として最高の舞台だったはずなのに、いざとなると足がすくむ。
ビートたけしにいわせれば、ダメな役者なんだし、わたしにいわせると、そのとき意識から国民が消えている。永田町の意識になってしまっている。
高速道の無料化にしても、二酸化炭素が、渋滞がって、それと国民と交わした約束とどちらが大事かって迷った時点でもう官僚に負けてるんだよね。
まあ、菅直人という人のこれまでを見てきた感じでは、負けてからいい味出す人だと思うので、がんばってほしい。それでさえ希望的観測なんだけれども。
菅直人についてひとつだけ不満を言うと、国家戦略室にいたとき、何もしなかったことだ。鳩山政権迷走の最大要因は、あのとき菅直人が何もしなかったことだと思う。
(それを考えると、やっぱりダメかな、この人。)
それから、消費税に関しては、報道では国民が増税もやむなしというムードになっているそうなんだけれど、それは危ないと思う。
消費税を二倍にすれば、あっというまに財政が健全化するなんて考え方は付け焼刃すぎる。
消費税率を上げたがために、逆に税収が下がるという可能性もある。もちろん、消費税で年金や福祉の心配が払拭できれば、消費マインドがあたたまる可能性もあるかもしれないけれど、いずれにせよ、財政再建の道筋を立てるのが先で、消費税増税は、そういう設計の末端にあるべきだ。
それなのに、まず増税ありきという発想になってしまうのは、ほぼ官僚の言いなりになっている証拠だと思う。
選挙に負けたのをよいきっかけにして、消費税増税は封印して、みんなの党にのるかたちで無駄削減にとりくんでほしい。
政治について書いているとなんとなくむなしい。
サッカーとかテニスみたいに、政治にも世界ランクがあれば、日本の順位はひどいだろうな。