「トータルリコール」

knockeye2012-09-02

 昨日は全国的に映画1000円の日だったので、ほんとは「桐島部活・・・」か「かぞくのくに」をみにいくつもりだったけれど、金曜日おそくまで本を読んでいたので、寝坊してしまった。
 ところで、「かぞくのくに」が今年日本からアメリカアカデミー賞外国語映画賞に出品されることに決まったそうだ。
 アカデミー賞外国語映画賞って、アメリカアカデミーの人が世界中から選んでくるわけではなくて、各国の映画団体が‘今年はこれ’みたいな感じで持ち寄るそうで、全米でヒットして、ほぼ受賞間違いなしといわれていた「Shall We ダンス?」が受賞をのがしたのも、そのときの日本の映画関係者がぼんくらぞろいで、なんか別のしょうもないのもってっちゃったらしい。
 それを考えれば「かぞくのくに」という選択は悪くはないよね。でも、アメリカ人って「告白」を観てポカーンとしてたという噂だから、どうなんでしょうね。小林信彦によるとアカデミー賞はハリウッドの村祭りみたいなものなのだそうだ。
 「トータルリコール」を「かぞくのくに」のかわりに観にいくというのもいかがなものかというところだけど、土曜日の昼間もじつはずっと本を読んでいたので、レイトショーということになった。というか、ほんとは日曜日もずっと本を読んでいた。日曜は日曜で、ジャック&ベティでヤン・ヨンヒ監督のティーチインとサイン会があったのだけれど、そういうのちょっと億劫な自分で、いいか悪いかしらないけれど。
 「トータルリコール」は、女優ふたりがかっこいいわけ。アーノルド・シュワルツネガーの前のやつと大筋はかわらないし、ところどころ前作に対するトリビュート的な遊びも入っている。
 アーノルド・シュワルツネガーのあれは傑作だったから、あれを今の技術でもう一度という、米朝師匠の「地獄八景亡者戯」を吉朝で聴く、みたいなことかな。
 スケール感は小さくなったけど、きれいにまとめてこれはこれで楽しかった。ていうか、ケイト・ベッキンセールジェシカ・ビールが主役みたいなもんだな。
 ジェシカ・ビールは、「ウルヴァリンX−MEN ZERO」の続編に、ヴァイパー役で出演するらしい。