『その日東京駅五時二十五分発』

knockeye2012-10-10

その日東京駅五時二十五分発

その日東京駅五時二十五分発

 三日間、ムアツ布団の上で寝暮らしても痛みが取れないので、一日だけ休みを取って、翌日、コルセットを巻いて出勤したら、「体調管理くらいきちんとするように」とか、こごといわれる始末。
 しかも、雇ってから半年になろうかという派遣社員がまったく役に立たなかったのもショックだったみたいで、それもこっちのせいにされているのだが、半年間いくら教えてもおぼえないんだからしかたないんであって、パートタイマーでも雇った方がましだったと思うけど、いずれにせよ、雇うのはオレじゃないんだし。
 そういうわけで帰ったらまたバタンと寝て読書。
 この西川美和の小説はずいぶんまえに注文していたのだけれど、なかなか届かなかった。人気らしい。
 バカな愛国者連中のたわごとから、さらりと身をかわすことが出来た少年兵の、まるでファンタジーのような実話。
 戦争中といえども、はじめからうそのかたまりに決まってることに、生きるの死ぬのとわめいてた連中ばかりじゃなかったということかな。読みやすいし、売れてるみたいです。