厭戦ムード、遮水壁

knockeye2013-09-30

 今月の14日の記事に、シリアへの空爆が回避されてよかったね,と書いたわけ。よかったでしょっつの。それを「敗北だ」とかいうやつがいるわけ。そういう大国のメンツみたいののために空爆が行われたとしたら、それでどれくらいの市民が犠牲になるんですか?。わたしはオバマの決定を支持しますわ。
 それに関して,面白い記事が載っていた。


 積極的に評価とまでいかないにしても、ブッシュJr.に対する反動としてオバマを選んだ人も多いはずなので、イラクの轍を踏まなかったという評価でもあると思います。
 いずれにせよ、9.11の直後のような,何でもいいからイケイケ、みたいなヒステリックな感じはすっかり消えてしまって、厭戦ムードみたいな空気がアメリカに流れているように思います。
 ドイツの在留米軍もさらに縮小されるそうですし、それで、何が言いたいかというと、もう日米安保はいらねんじゃね的な意見もちょっと出始めてるんじゃないかな的なことで。尖閣とか竹島とか、あのへんの紛争に巻き込まれるリスクを考えると、もう手を引いといた方がよくねみたいな。
 もちろん、いやいやそりゃないでしょ的な意見が多数派でしょ、たぶん。でも、いままで安保ただ乗りみたいなことを言う人はいたんですよ。それはでも安保不要論ではなかった感じだし。
 それで、もう安保やめるわってアメリカが言い出すときに備えておくべきだと思います。日米安保日本国憲法と双子なので、日米安保がなくなれば、憲法9条は変えざるえない。安倍さんとしては渡りに船じゃん。
 でも、見た感じ、安倍さんって、憲法は変えたいけど、日米安保はそのままにしときたいみたいに見えるんですけど、どこまで本気なのかなと思いますね。
 小泉純一郎は「脱原発しろよ」っていってるみたいですけど、安倍晋三は「原発技術を放棄しない」みたいなことで、安倍という人には、大きな構造を転換していく構想力を感じない。
 なんか、汚染水の問題については、2011年の6月の時点で、遮水壁の建設が決まっていたのに、「1000億円の建設費用を計上すると負債が膨らみ、株主総会が・・・」とか、東京電力が言い出して、計画が頓挫してしまったそうですね。
 で、それも、2011年の3月に首相補佐官になった馬淵澄夫が、もともと建設会社に勤めてて、「あれ、これ何?25メートルも切り土してんの?そりゃ地下水がすごいでしょうに」ということになって、だけど、しらじらしいんだけど、最初、東電はシラ切ってたらしい。だけど、過去の記録を調べたら、建屋の止水工事を何度もくり返してたんですと。
 つまり、これが重要なんだけど、福島第一原発は建設当時から、地下水対策に欠陥があった。
 で、思うんだけど、馬淵澄夫も、それ今じゃなくて、そのとき公表しろって。脱原発についても、東電の責任についても、ずいぶん、話が違ってたと思うんですけどね。