
- 作者: 小林聡美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/02/14
- メディア: Kindle版
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小林聡美と三谷幸喜が離婚したのはちょっとショックだった。東日本大震災の年で、映画としては「東京オアシス」のころだった。似合いのカップルに見えてたんだが、うっかり東京に産まれてしまった、みたいな感じが、似た者同士で。
しかしまあ、これを読んでて、離婚もそうマイナスにとることもないか、という気がしてきた。結婚をゴールと考えちゃうと、離婚、即、敗残者みたいなうらぶれたことになっちゃうけど、ではないのだから、結婚も離婚もプラスという考え方もアリだな。
週刊文春のシネマチャートに「おみおくりの作法」が取り上げられていて、この評が割れているのが面白かった。とくに、ラストシーンについて、芝山幹郎が「ラストの作為が惜しい」と書いているのに対して、斉藤綾子は「温かく笑えるエンディングに思わず拍手」、洞口依子「好み別れそうな驚愕のラストも◎」と書いている。
私は、あれはいいんじゃないかなと思う。さっと切り上げてるし、臭くも重くもないと思う。それに、イギリスの死生観の非キリスト教的な感じが面白くないですか?。「おや?」という感じ。イギリス風のペーソスですよね。むしろ、ハリウッド的なハッピーエンドになりそうかなという感じが裏切られて、うれしかったけど。