東京モーターサイクルショー2018

 去年に続き、今年も東京モーターサイクルショーに出かけた。
 去年は、バイクを買う気満々で出かけたのだったが、直後に人生最大の腰痛(多分ヘルニア)に見舞われ、救急車で運ばれる羽目になり、ちょっとバイクどころではなくなってしまったのだった。
 あれから一年経ち、ようやくコルセットなしで生活するようになり、またバイクに乗りたい気持ちになっている。
 そもそも去年モーターサイクルショーに出かけたきっかけは、カワサキのversys-x250 ABS tourerとスズキのv-strom250 という、いかにも旅ごころを誘うバイクがリリースされたからだった。
 ただ、今年versys-x250 ABS tourerに乗り切れないのは、今年はライムグリーンカラーがなくなっちゃったのである。あの色でないとカワサキ車の気がしないのはともかく、代わって投入されたカモグレーが、個人的嗜好に照らすとサイテー。頭を抱えている。
 ただ、去年からそうだったのかどうか記憶にないが、versys-x250 ABS tourerにはシガーソケットが標準装備されている。電気関係が色々便利になりそう。

 2011年のモーターサイクルショーで展示されたヤマハの「陵駆」っていうバイクがあった。

市販されなかったが、あれもAC電源を備えた旅バイクだった。ヤマハがなぜあれを市販しなかったのかわからないが、今のトレンドにヤマハは先んじていたはずだったのに、ヤマハはどうしても、TRICITYの3輪の技術にこだわっているようなのである。
 カワサキ、スズキに加えてホンダもCRF250RALLYというアドベンチャーバイクをリリースしているのに、ヤマハだけがそういう流れに背を向けているように見える。 
 一般的に言って悪い傾向というしかないことの一つに、自社で開発した技術にこだわるあまり、ユーザーの視点でものを考えられなくなるってことがある。
 前2輪、後1輪のビークルの歴史は古くからあり、メッサーシュミットなんて今でもファンがいる。しかし、トリシティにその魅力があるかどうか立ち止まって考えてみるべきではないかと思う。
 その解答までいかないかもしれないが、ヒントにはなるんじゃないかってイタリアのバイクがあった。去年も注目を集めていたADIVA。

 輸入車だから単価は上がるのだけれど、どうでしょうね?、この感じ。トリシティと比べて。


 屋根はたたんでトランクに収納できる。
 ちなみに去年はこんな展示をしていた。

 レジャーごころを誘います。
 話を戻すと、versys-x250 のカモグレーが好きになれないので、v-strom250 を覗いてみたが、こちらはタイヤとかフェンダーとかややオン寄り。なのは良いとしても、パニエがデカイ。

 ここまで横に張り出しちゃうとちょっと二の足を踏む。
 それで、これだと純正じゃなくて、サードパーティに何かあるんじゃないかと探してみた。

KIJIMAのを装着したこの感じの方が圧迫感がない気がする。
 他にはTANAXの

こういう感じとか、XSEEDの

こういう感じとか、IGAYAの

こういう感じとかは、使えると思う。
 しかし、バイクで北海道を一ヶ月放浪したり、九州を2週間キャンプツーリングしたり、ロシアを2ヶ月かけて横断したりしても、そんな大荷物にはならない。だから、

これはやりすぎ。夜逃げやないねから。
 それから、ホンダのブースで注目を集めていたのは、クロスカブの50ccがリリースされた。混雑しすぎでまともな写真が撮れなかった。

ので、こちらのサイトを見ていただいた方がよろしいのではないかと思う。↓

 それに、こんな↓郵便局のトップケースを載せるとそれもまた乙かもしれない。

 今、ちょうど、所さんの世田谷ベースでカブが盛り上がっている。

所ジョージの世田谷ベース VOL.36 (NEKO MOOK)

所ジョージの世田谷ベース VOL.36 (NEKO MOOK)

所ジョージの世田谷ベース VOL.35 (NEKO MOOK)

所ジョージの世田谷ベース VOL.35 (NEKO MOOK)

Daytona (デイトナ) 2017年10月号 Vol.316

Daytona (デイトナ) 2017年10月号 Vol.316

 この「所さんのスーパーカブ」って記事を読んでると、屈折っていうのとも違うんだろうけれど、遊びに対するこだわり方がハンパじゃないですね。
 いまさらスクーターでもないし、ジャイロでもないし、ダックスでもないし、うーんと考えた揚句、カブなんだって。
 でも、旅を目的に考えると、また違ってくる気がする。
 旅といえば、今年の正月に、北野武所ジョージは2人きりで旅行したらしい。それ自体が大冒険と言っていいのだから、紛れもなくスターであるこの人たちは、旅とか遊びとか制約を強いられているっていう、一般人との差があって、そこを考えずにこの人たちの真似しても大して面白くないだろうと思う。
 ピカソは「金持ちになって貧乏人のように暮らしたい」と言っていたそうだ。たしかにそれが一番な贅沢かもしれない。