「#難民には送還ではなく保護を」

 小泉今日子さんたちが「#難民には送還ではなく保護を」というハッシュタグのもと入管の問題に声を上げているのはご承知だろうと思う。
 しかし、この問題はもう十年も前からずっと指摘されていて、国連でも日本が名指しで非難されている状態だった。死者が何人も出てようやく日本にマスコミも取り上げざるえなくなったようだけれども、たとえば、シリアから逃れてきた難民をシリアに送還するとすれば、それは、シリアの人権状況が日本と同じと認めたってことだからね。
 そうでないとすれば、保護して当然なんです。そうでなくてどうやって北朝鮮とか中国とかの人権問題を非難できます?。まあ、現に非難していないのかもしれないけれども。
 右翼の連中なんかでも、中国のチベットやウィグルでの行いを非難してきたと思っていたのだけれども、自国の入管が難民を殺しても平気なんだ、右翼って。
 昨日の記事を書いて、ツイッターにリンクしてつながったツイートを見て驚いた。「#難民には送還ではなく保護を」って連中の「正体がわかった」とかいうツイートがあった。
 「正体」って。人間に「正体」なんてありません。「高野聖」かよ。ああいう怪異譚はもともと中国が元ネタのものだから、それを考えてもちょっと笑えるけど。
 人間はどこまで掘っていってもますます人間だし、それ以外ではありません。男であっても、女であっても、仏教徒であっても、キリスト教徒であっても人間にちがいない、そういう問題を話しているときに「正体」って。大丈夫か。
 「あいつらの正体がわかった」というのはつまり「あいつらは○○だ」ってことでしょ。それがまさに差別そのものなんですけど。驚きましたね。
 
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