役人が人を殺しても日本人はヘラヘラしてるだけ

 ジョージ・フロイドさんが白人警官に踏み殺されたのが去年の5月25日です。それから一年、ブラックライブズマターの運動は国境を超えて大きなうねりになったし、少しずつでも良い方向に変わっていく兆しもあると思います。デレク・ショービンという白人警官は少なくとも有罪判決を言い渡された。
 『デトロイト』に描かれた1967年の「アルジェ・モーテル事件」では、黒人を殺した警官全員が無罪放免になってます。それよりはマシってことですよね。
 こないだ名古屋入管でラスナヤケ・リヤナゲ・ウィシュマ・サンダマリというスリランカ女性が死亡しました。長期収容の末に体調を崩して死んだといえば、まるで病死のようですが、実態は拷問死です。日本人の感覚は麻痺している。入管の行なっている長期収容は、国際社会から見れば、まぎれもなく拷問です。
 カルロス・ゴーンが逃亡したときのことを思い出してください。日本の警察の異常さが世界に晒されただけでしたよね。
 東京新聞によれば、入管での死亡は2010年から、14人に及んでいるそうです。もし犯罪者に対してでもこんな扱いをしてはならない。ましてや難民は犯罪者ではない。国際社会の一員として日本も当然、難民を受け入れる義務がある。
 前にも書きましたが、難民の地位に関する条約の第33条「締約国は、難民を、いかなる方法によっても、人種、宗教、国籍もしくは特定の社会的集団の構成員であること、または政治的意見のためにその生命または自由が脅威にさらされるおそれのある領域の国境へ追放しまたは送還してはならない」
 今度の入管法法案はどうかしている。自民党公明党は日本を世界の孤児にしようと目論んでいるのか。日本を神の国と勘違いしている靖國信者と日蓮信者の組み合わせがまた暴走を始めているのでしょうかね。不気味としか言いようがありません。
 目の前で役人が人を殺しても日本人はただヘラヘラしてるだけ。ブラックライブズマターとのあまりの違いに唖然としてしまいます。
 太宰治は戦争が終わったときただただ恥ずかしかったと書いてます。今度のオリンピックが終わっあと、日本って国はただただ恥ずかしい国になるんじゃないでしょうか。五輪開催のために難民の人権を踏み躙っておのれの未開ぶりを晒して、あげくにコロナの変異種を世界にばら撒く。笑い物になるだけではすまない。この五輪後には日本が差別の対象になるでしょうよ。恥ずかしすぎる。
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