入管法は日本版アパルトヘイト

 オーストラリアが白豪主義をとってた頃の記憶なんて持ち合わせてない人が多いだろう。その頃のオーストラリアが国際社会からどう思われていたか。考えてほしい。
 南アフリカアパルトヘイトを撤廃する以前は、五輪をはじめさまざまな国際大会に参加できなかったはずだ。国連総会は「差別のオリンピック原則を支持し、この原則に違反して組織された競 技大会を支持することを思いとどまらせ、または否定するようすべての国家、国際のスポーツ団体に厳粛に要請する。 」と「スポーツにおけるアパルトヘイト」に関して特別決議に明記した。1971年。
 もう一度確認しておくけれども、日本の入管はアパルトヘイトと同じように、国連で非難されているんですよ。
 今回の入管法改悪を国際社会が事態の改善だと思うだろうか?。国際社会が羊みたいな日本人同様、まんまとまるめこめると思ってるなら甘すぎる。
 日本の難民認定率の低さは他国との比較において突出している。
「2016年に各国で難民認定をした人数は、ドイツが263,622人、アメリカが20,437人、イギリスが13,554人、である一方、日本は28人と非常に少ない人数となっています。 また、2017年の日本での難民認定申請者の処理数1万1,361人に対し、認定者数は20人となり、認定率は約0.2%でした。」
 この極端な数の差は、量ではなく質の差を示すと思わない人いる?。日本の入管制度は明確な差別制度であるという、動かぬ証拠が数字になって表れている。つまり、日本って国は「差別的」って看板を首から下げてる。
 つまり、日本の入管制度が示しているのは、まず、日本の政治家の人権意識の無さ。加えて、日本の政治家の国際感覚の無さ。だが、さらに加えて、経営能力の無能さ。
 このままだと人口が減ってくよって試算出してるじゃん。先進国の出生率が減るのはごくごく一般的傾向。しかし、普通の先進国は移民がそれを補うわけ。その普通のサイクルに必死で抵抗してる政府ってのは、国会前のデモで学生さんが言ってた通り、「何から何を守ってるの?」。
 安い労働力が入ると低所得者の仕事が奪われる、みたいなことを言う人がいるけど、それって、難民の労働力を安くすることが前提になってますよね。違法難民は弱みがあるから搾取されるけど、合法的に難民に認定されていれば搾取されないですよね。つうか、そういう搾取をさせないのが政治なの仕事ですよね。つうか、そのためにも難民を合法的に受け入れる必要がありますよね。
 つまり、日本の入管をめぐるすべてが愚劣そのもの。南アや豪州が1970年代にやった大失策を今から繰り返そうとしてる。これで、サミットの議長国をやろうってんだから、いい根性っていうか。というか、やっぱ自民党創価学会ってもうダメだよね。好意的に言っても役割を終えた。
 アパルトヘイト時代の南アみたいな扱われ方されるのイヤなんですけど、それが平気なの逆にすごいよね。靖国日蓮の信者どもさ。