河津桜、玉縄桜に続き、今週は春めき桜を、足柄のJAかながわ西湘の福沢総合選果場に観に行った。
もし京都ならこのプレハブの代わりに古寺名刹が建っているだろう。逆に、富山や信州なら、遠くに立山連峰を望んでいるか、何もないか。それがプレハブなのが神奈川らしくていい。
春めき桜は、この近く、狩川沿いに春木径と名づけられた並木道があり、そちらもよく知られている。川べりなので散歩するには向いているが、高低差も湾曲もなく桜が続くだけなので、意外に写真にしづらい。眺めはこの一ノ堰ハラネの方がよい。ちなみに春木径の背景は富士フィルムの工場だ。
春めき桜の枝ぶりは特徴的だ。枝がもう少し細ければ枝垂れかねないところを、途中で踏ん張ってなんとか頭をもたげたというようにウェーブしている。そんな枝の先に綿菓子のようにかたまって花が咲いている。
春めき桜は、桜にしては香りが高いことでも知られている。急斜面で人が入らないせいもあり、鳥たちが盛んに蜜を吸っていた。