入管法改悪反対デモ@川崎

入管法改悪反対デモ@川崎 駅前

 入管法改悪反対デモ@川崎に行ってきた。デモに参加しているので、あいかわらず写真は直前直後のものしかない。たぶん、主催者の学生さんたちが動画も含めアップしてくれてるんだろう。
 もう法案が衆議院を通過してしまったのでこの法案に対処するのにどうすべきか考えなきゃならないところではある。ふりかえると、私のこのノンポリな日記でさえ2017年にはすでに難民認定率の低さに関して話題に上げてる。ジャンフランコ・ロージ監督の『海は燃えている』を観た記事で触れているし、来日したジャンフランコ・ロージ監督が日本の難民認定率の低さを知ってショックを受けていたのも憶えている。「これは政治的な敗北だ」と確か言っていたと記憶するが、それから6年を経た日本の状況はまさに政治的敗北どころか、政治的な荒廃と言いたい。やってることの背景に意図が見えない。いったい何がしたいのか?。「何から何を守ってるのか?」。ただただ底しれぬ憎悪だけがほの見える。
 そもそもたとえばアメリカ人が日本に来て、商売をして結婚をして日本に住み着いたとして、入管が何か口出しするだろうか?。ミャンマー人やクルド人が同じことをしたら殺されるというのはあまりに理不尽である。 
 まるで入管が人権を超越した権力を所持しているかのような振る舞い。一体国民の誰が彼らにそんな権力を付託しただろうか。
 入管は、麻薬や武器の持ち込みに目を光らせていれば良さそうなものだが、今の政権はアメリカで禁止された薬品を一手に引き受けるは、売れ残りの武器をつかまされるはで、やってることがチグハグなのは、支持者向けにはヘイトを煽りながら、裏では統一教会憲法案のお伺いまでたてる節操のなさと通底している。
 デモに参加するたびに手製のプラカードを持参しようかとも思うのだけれど、言いたいことが多すぎて短くまとめられない。一言短い言葉で言えば「バカか」ってことにしかならないが、それでは何も伝わらないし。
 それからそれへと連想していくと、ノモンハン辻政信とかあの辺りの連中の無軌道ぶりと被ってくる。そもそも何であんなところで戦争したのか、そこに何の意味もないのに、一部のものは辻政信は戦術の天才とか評している。意味のない戦争をしている時点で、天才って。そんな思考の人間が政権を握っていると思うとゾッとする。
 ともかくこんな具合に意味のない仕事に蟻みたいに群がって、結果、人が死んでも仕方ないっていう、そういうことをなんか評価するみたいなのである。靖国日蓮の信者は。
 レイプ犯を国外に逃す一方で、普通に仕事をして結婚している人たちを税金を使って長期収容している。それが彼らのやっていることだ。
 
 川崎は、全国に先駆けてヘイトデモに罰則を科す条例を成立させた場所だけあって、デモに熱量がこもっている気がした。そういうと日比谷の人たちに悪いか。ただ、切羽詰まっている時期ではあるので、参加者も倍以上いた。
 集会に登壇した人たちも印象的だった。特に、在日コリアンのラッパーの人の話が心に刺さった。反ヘイトのデモが起こるまではヘイトのひどい状況も「ま、いいか」くらいの諦めに似た気持ちでいたそうだ。だから声をあげるってことはそれだけで意味がある。その言葉を信じて、とりあえず歩いてきた。
 世界的にみれば私たち日本人の方が少数民族なのである。そんな中で、こんな国際的に孤立するような法案を通して平気でいられるのが不思議だ。