ソビエト大横断 

knockeye2004-05-29

『バイクで走った、見た、話した ソビエト大横断一万四千キロ』瀧澤一郎著 を読み終えた。1990年の旅なので、隔世の感はあるが、自分の旅を思い出させる部分もある。ど忘れしていた名前を思い出した。マリーナだ!ジェニャのお父さんに教えてもらった木の実の名前で、ブルースニーカのほうは忘れなかったのに、マリーナ方はどうしても思い出せなかった。名前がシンプルすぎて、忘れないだろうと思ったけど、そういうもののじゃないみたいですね。ブルースニーカは「ブルー」なのに、赤い実。マリーナは青い実。


著者の瀧澤一郎さんは、1939年生まれ。旅の当時は50代。バイクに乗り始めたのは40代だったそうだ。防衛大学でロシア語を教えているロシア通なので、できた旅でもあった。今は、私みたいに、キリル文字もまともに読めない人間が、曲がりなりにも一人で旅できるようにもなった。将来はほんとに「ロシアでオフ会」なんてできちゃうかも知れない。


便利になった反面、失われていくものもある。簡単に言うと、ロシア人もだんだん外人ずれしてきた。これが、海外旅行事業が洗練されてくれれば問題はない。私が見聞したロシア人気質では、それはちょっと期待できない。これからも外国人と見るとたかろうとするだけではないかと思う。ロシア人の商売を離れた時の親切も知っているつもりなので、その部分は、残念だ。


今日からほぼ二ヶ月、富山県立美術館で、『国吉康雄展』。開催初日は、もしかしたら混んでいるかも知れないと思って、待つつもりだったが、忌々しいことに、こんな日に限って天気予報がはずれる。本を読みながら、「どうしようか?本は夜でも読めるし・・・」。暑いし、天気予報がいつ当たるかも知れない空模様、久しぶりに車に乗ったが、バイパスに入る前にエンジンがやばいことになってしまった。だましだまし帰ってきたが、全く。事故の後、直すか買い換えるか迷ったんだけど、またまた裏目に出た。


そもそも、北陸に住んでさえいなければ、車には乗らなかっただろうと思う。あるいは、北陸の冬を越せるライディングテクニックがあれば。そんな私なので、車選びには経験が足りない。今は、またまた買い換えようかという気分の傾き。幸い、寒くなるまでバイクで事足りているので、じっくり選ぼうと思う。