総持寺の前のソバ屋

knockeye2005-03-30

猿山岬から総持寺のすぐとなりにある”手仕事屋“というそば屋に寄った。ツーリングマップルに乗っている店だとつい安心してしまう。おっかない目には遭わないだろうというわけだ。でも、ホントは自分の嗅覚を磨くべきなんだろうなぁ。桃井かおりは、初めての町でも(たとえそれが外国でも)旨い店は絶対にはずさないと豪語していた。なにしろ、「私の乗った飛行機は絶対落ちない。落ちたら『自殺』だと思って」というひとだから。
まだ午後三時くらいだったのに、もう閉店していたらしい。「らしい」というのは、バイクを停めようとしていると、店の中から女の子が出てきて、「そこじゃなくてこちらに停めてください」と注意されたから、閉店しているかどうか気にする暇がなかった。狭い店の中にも、他に何組か客がいたし。細めのそばで腰が強く、何よりもうれしいのは量が多いこと。昼飯が遅くなったのでけっこう腹が減っていた。
そば屋においてあった、植物系の専門誌(?)で見ると、猿山岬の雪割草は、スハマソウという種類、よく似ているミスミソウという花は葉の先がとがって三角形に見える。スハマソウの葉も三角形なのだけれど、角がとがっていない。
キンポウゲとキツネノボタンの写真もあったが、写真で解説されてもこの違いは分からなかった。タガラシというのもあって、これもよく似ている。ますますこんがらがってきてしまった。私は、キツネノボタンという名前が気に入っている。花の落ちた後、緑色の金平糖みたいのが残るのだけれど、これが「きつねのボタン」に見えてきてしまう。きつねのジャケットに似合いそうに見える。きつねが立ち上がった時に、これがおなかに並んでいたらかなり愉快だと思うのだ。でも、ホントは「きつね野牡丹」なのかなぁと、頭の片隅で考えてはいる。