地震、クーラー、党内民主主義

地震があった。机の上のDVDが倒れないのだから、大した揺れとも言えないだろうが、持続力はけっこうなものだった。どこか、震源地に近いところでは、ひどい揺れなのだろうと推測した。
長崎出身の電気屋さんが、クーラーを取り付けていった。私は、長崎の諫早にも住んでいたことがある。実家が、加古川だという話から、ちょうど地震の話もした。震災当時住んでいたところは、神戸よりむしろ震源地に近い。神戸に被害が多かったのは、活断層が走っていたからだ。
たしか、1995年1月17日午前5時47分のはずだ。私は、夜間勤務の最中で、午前5時45分が休憩時間の始まりだった。休憩に走っていった若い子が3人エレベーターに閉じこれられ、その中のひとりが取り乱し、救出されるまで叫び続けた。
去年は九州でも地震があった。電気屋さんは「私ら、こどもの頃は」九州には地震がないと思っていたそうだ。その代わり、台風はあたりまえ、吉村さんと同じようなことを言っていた。今日くらいの地震は、関東の人にとっては、日常茶飯事なのだろうか?私としては、今日のはちょっとビビった。

昨夜、テレビで評論家某の話を聞いていて、小泉純一郎が闘っている相手は、田中角栄だと気が付いた。
党内民主主義という言葉について、もう少し補足しておきたい。あの言葉を検索した時、ロシア共産党が真っ先に引っかかったのは、きっと偶然ではないのだろう。その言葉を使い始めた時すでに、彼らは「民主主義」を私有化しはじめていたのだろう。
もし、小泉純一郎のやり方が民主的でないなら、「民主主義に反する」といえばいい。「党内」という冠頭詞をつけて、民主主義の意味を限定しなければならなかったのは、彼らの方こそ、民主主義に反しているからだ。
郵政民営化は、小泉純一郎の持論であり、彼の内閣がそれを構造改革の中心に据えてきたことは、誰でも知っている。その間、何度選挙が行われたのか?この課題については、とっくに国民の信託は終わっている。最後の段階での悪あがきは、もちろん、完全な公約違反であり、彼らの方が小泉純一郎より民主主義的だと主張できるはずはない。だからこその「党内民主主義」なのだ。内情は、族議員が既得権を守ろうとしているに過ぎない。
道路公団改革が骨抜きに終わって、郵政民営化まで水泡に帰するとなれば、しかも、それが、自民党内部の反乱によってそうなったとすると、自民党という政党は、国民の負託に応える能力がないと判断されるべきである。ただ、肝心の国民が、判断しない可能性はある。
なにしろ、道路公団の談合が明るみに出た直後のアンケートにも、談合は必要だとする回答が多数を占めていた。税金が不正に使われているのに、多数の人が、それをみんなの幸せだと信じている。その「みんな」の中に自分が含まれていないとは、思っていないようだ。