新聞なんてね

朝日新聞の記者が田中康夫のインタビューをねつ造した。新聞記者という生き物は、言論の力で世界が動くと信じている誇大妄想家だ。先輩記者に正しい文章の書き方を習い、誰が書いかわからないような、のっぺらした文章の陰に隠れて、世界を動かす妄想に酔いしれている。
その文章は、時には松本サリン事件の通報者を犯人に祭り上げ、あるいはイラクで拉致されたボランティアを狂言と決めつける。今度の解散にしたって、彼らが抵抗勢力をたきつけた一面も否定できない。
西山卓という記者らしいが、彼らの名前は何か事件を起こさない限り知られることはない。沖縄の珊瑚に落書きしたり、おみやげに爆弾を拾ってきて、空港で爆発させたりするのである。
新聞も取らなくなって久しい。顔なしの文章に金を出すより、本を買って読む方がいいに決まっている。
高遠菜穂子さんの本の書評に「ところどころ顔から火が出そう」というのがあったが、文章なんかへたでかまわない。狩野派の二流絵師じゃあるまいし、お作法通りのわかりやすい文章を書いても、中身がねつ造ではどうしょうもないじゃないか?

田中康夫長野県知事らによる新党結成に関する報道をめぐり、朝日新聞の長野総局員が田中知事から直接取材したかのような虚偽のメモをねつ造し、同紙がこのメモに基づく記事を掲載していたことが29日、明らかになった。 朝日新聞は同日、臨時取締役会を開き、この記者を懲戒解雇するとともに、木村伊量(ただかず)東京本社編集局長を更迭するなどの処分を決めた。 朝日新聞広報部によると、虚偽の取材メモを作成したのは長野総局の西山卓記者(28)。「田中知事と亀井静香・元自民党政調会長が長野県内で会談した」などの情報を、田中知事からの取材で得たとする虚偽のメモを、朝日新聞の長野総局長、長野県政担当記者、東京本社政治部記者に電子メールで送った。 朝日新聞は、この虚偽情報などをもとに21日朝刊で「『第2新党』が浮上」、22日朝刊で「追跡 政界流動」の記事を掲載した。 これに対し田中知事が23日の記者会見で、「亀井氏と会ったのは都内であり、長野県ではお目にかかっていない」「この件について朝日新聞記者の確認取材は受けていない」と発言し、記事内容に疑問が生じた。 朝日新聞が社内調査した結果、西山記者が田中知事に対して取材をしておらず、メモの情報も虚偽だったことが判明したという。 調査に対し西山記者は「書いたこと自体悔やまれる」と話す一方、「田中知事からこれぐらい聞けるんだというのを(長野)総局長に見せたかったのかもしれない。あとから考えれば功名心だったかもしれない」と話しているという。