赤のボールペン

赤のボールペン、インクを使い切ってしまったので、また同じのを買うべく、あちこち探したが見つからなかった。
インクを使い切ったということは、書き味が気に入っていたと結果が証明している。大体のボールペンは使い切らないうちにどこかに消えてしまっている。
後から考えると、ガワは残して中身のインクだけ買い換えればよかった。インクがジェルでバインダークリップだったから、十中八九「ゼブラのサラサクリップ」だと思う。
ないので仕方なく油性のにしたが、油性の赤ってゲルに比べて色が暗い。ゲルのが見つかったら、買い換えたい気分だ。
わたくし、占いとか信じないほうだが、かつぐタイプである。理性にしたがって生きてはいるが、人生の大半は偶然に支配されていると信じている。たしかに努力は裏切らないが、裏切らないのは努力だけだとも思っている。
こないだの某国家試験(別に隠す必要もないけど、GSでバイトしたら時給が高くなるアレ)の合格通知が来た。<あなたの正答率>欄をみて苦笑いした。「ちょっと勉強が足りなかったな」と思っていたところは、案の定ぎりぎりで危ないところ。
今日は、梅雨空の日曜日だが、仕事だった。付き合いで出勤したのは、こないだお見舞いの空振りをしたサーファーの子だが、彼はライダーでもあるので、問われるままにロシアの話などもする。
「聞いているうちに行きたくなっちゃいました」
とか。
わたしも話しているうちに、また行きたくなった。旅ってのは仕事を辞めて行くものである。そうそう。ロシアから日本に同船した英国人ライダーのカップルに
「仕事はどうしたのか」
と聞かれて、
「I quit.」
というと、
「いっしょ、いっしょ」
と、嬉しそうにしていた。イギリスに帰ったら結婚すると言っていた。
これ、英語で話したんだよな。憶えてないな。
しかし、聞かれても思い出せないことが増えている。モスクワ〜ウラジオストーク間のシベリア鉄道は9600kmで、3200ルーブルだったと記憶しているけど、どうだったっけなぁ。