海、クシタニ、百合祭

海

相模原市にクシタニの支店ができた。こういうと、この二、三日のことのようだが、じつは夏にオープンしていたそうなのだ。
ご存知の方はご存知だろうが、クシタニの本店は浜松にある。お隣の県なので、こちらに引っ越してきてから、いつかは訪ねてみようと思ってはいた。富山に住んでいるころから、もしかしたら、それよりもっと前から、クシタニのエクスプローラージーンズを買う気はあった。ネットで通販もしているのだけれど、やっぱりあれは店で合わせてみたほうがよいでしょ。
店の人が、わたしのゴローのブーツを見て、「他社の製品でも修理いたしますので・・・」と言った。年内20%引きだそうである。私のブーツは「味がある」と「ゴミ箱いき」の中間点くらいで踏ん張っている。そろそろソールも張替え時だ。よい機会かも知れない。
31インチと32インチで迷ってしまった。31インチはややきつい。32インチでちょうどいい。が、なんせ、普段履いているジーパンが30インチなのである。いきなり2インチアップはいかがなものか。だるだるの革パンなんて履きたくないし、かるく10年は使えるものだけに迷ってしまった。10年後の私のウエストは32インチか31インチか、そんなこと誰がわかるだろうか。
つうわけで、おしゃれのためには無理をするのが常のこととて、31インチを選択した。こういうのが悪魔の選択になることあるよね。でも、店員さんの話では、「長く履くものですので、サイズの変更も含めて」アフターケアしてくれるそうだ。これで、冬場のチョイ乗りにわざわざオーバーパンツをはかなくていい。
こちらに越してきて二年なのだけど、ここらのことをほとんど知らないというと、店にいたお客さんが道志みちを勧めてくれた。
小川洋子の短編集。和文タイプと弟について書かせたら右に出るものはない。特に、和文タイプは、かならずエロスと結びついているのはどういうものだろう。
薬指の標本」で思い出したけれど、昨日、女流映画監督についての特集番組がやっていた。浜野佐知がかっこよかった。『百合祭』は、もし機会があれば見てみたい。