釈由美子が「名古屋へ転勤が決まった」と上司にいわれるCMがある。10年前ならたぶん転勤先は大阪だったのかなぁと思う。失われた十年を過ぎて以降、名古屋が日本で第二の大都市圏になったことはあきらかだと思う。
でも、名古屋ってどういうところなんだろうと、一度も暮らしたことがないせいもあり、都市の貌をつかみかねていたが、名古屋ってイチローじゃないのかと思い始めている。
逆に言えば、それは、イチローって名古屋人なんだなぁと思ったということだ。年末にNHKでイチローの特集をしていた。相変わらず、分かったような分からんような理屈っぽさなのだけれど、首位打者を逃してセンターの守備についた時のアップの映像が印象的だった。それですこし悟るところがあったということ。
東京はジャイアンツ、大阪はタイガースと考えてみよう。ほんとうはそうじゃないけど、それがパブリックイメージとなっている。それで迷惑することも多いのだけれど、ポジティブに考えれは、私たち関西人は、そのパブリックイメージに頼ることが出来る。タイガースだけではない。お笑い芸人、大阪のおばちゃん、難波のあきんど、食いだおれ、などなど、関西にまつわるパブリックイメージは次から次にわいてくる。つまり、関西人はどこに行っても自分を説明する必要がない。
でも、名古屋の人はどうだろう。タモリが一時期ネタにしていたことはあったけれど、わたしはぴんと来なかった。その意味で、去年末のイチローのテレビを見ていて「あ、これか」と思ったのである。
イチローのあの理屈っぽさは、自分を説明しなければ伝わらない強迫観念なのだろう。同じようにパ・リーグ出身なのに、関西人である野茂は、ほとんどしゃべらなかった。
今週のプレイボーイにイチローのインタビューが載っていた。桑田真澄との対戦について語っている部分がすごくいい。いつものくせで、全文引用したくなるけど、買って読む楽しみを奪うのもいかがなものかと。
同じ雑誌で知ったのだけれど、浜崎あゆみの左耳は、もう聴力を失ってしまっていて、治療の見込みもないそうです。