
- 作者: 恩田陸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/09/04
- メディア: 単行本
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ただ、この最新作は、前半のワクワク感に較べると、後半はややばて気味。
人物の出し入れが、ややギクシャクしているし、キャラクターがちょっと説得力にかけるかと思う。
構想自体は奇想天外。
主人公は町そのものなので、人物はあえて俯瞰して群像として描いているのかもしれない。
ツッコミどころはなくはないけれど、魅力はあせない。書きたい放題書いている感じだな。
今週号のぴあに恩田陸のインタビューが載っているのに気が付いた。
本の帯にある「集大成」という言葉が気にかかっていたのだが
「意識していませんでしたが、自然とそうなりましたね。制御が利いていないともいえますが(笑)、」
ごった煮という意味か
「経験的に物語をコントロールできてないときの方がうまくいくことが多いんです。どの作品の要素が入っているか、ぜひ読んで楽しんでください。」