陰日向に咲く

冬ざれた空に強い風が吹きすさぶ一日。関東平野になじみの冬が来るらしい。去年の冬はなんか北陸みたいにどんよりしていて気分が重たかった。あの重たい冬を逃れてきたのだから、今年は軽やかに舞い上がる明るい冬であってほしいものだ。
世の中不景気らしいが、それよりむかつくのは麻生太郎の無能ぶりである。選挙もやらなきゃ景気対策もうたない。消費税率アップの猫だましにひとり2万円ずつ配るとか、バカじゃねぇの。
郵貯銀行の株式上場を控えるとか、族議員と官僚に完全に電脳をハックされてしまっている。
サブプライムローンに端を発した世界的不況については、バブル崩壊を経験した日本の動向にちょっと注目が集まりかけたのだけれど、麻生のバカが何にもしないし言わないので、みんなそそくさと立ち去ってしまった。
ともかく総理になったんだから何かしろよ。
なんでこんなこと書いてるのかよく分からないけど、ボーナスは下がった。
吉弥のブログに先日の綾瀬寄席の記事があった。

久しぶりに新幹線の『車窓から』。ちゃちゃっちゃっちゃ、ちゃちゃーちゃら、ちゃらー…と頭の中はあのメロディー。輝くのは東からの朝日に照らされる富士山であります。西向き新幹線から富士を見るのは久しぶり、いつもは夜が多いもんね。 昨日の綾瀬市文化会館での公演。新横浜から遠かったです。しみじみ思いました、広いなぁ神奈川県。でも落語を待ってくれてはったんやなぁと、お客さんの拍手と顔見たらわかりました。こちらは体一つで行けてね、幸せな芸ですよ。 これから繁昌亭、朝席です。

新横浜から来るさかいや。小田原から来たら近かったのに。それにしても、生真面目な記事。もうちょい斜に構えてくれてもええのと違う。この記事だと一席演じてとんぼ返りかと思っていたら、一泊したのですね。
吉弥は今売れっ子時代をすごしているようで、どうもスケジュールに忙殺されているようだ。ストレスぶとりですな、あれは。トップページの写真から目算で20キロは太ってる。
あの日の記事に、江戸の落語家はけっこう政治向きの発言をする的なことを書いたけれど、よくよく考えてみると、ありきたりな政治ネタは下ネタ以上に安易だろうね。特に今は麻生太郎ネタは鉄板、すべり知らずだろう。しかし、私としてはもう笑える段階を通り越している。あれだけ露骨に役人の言いなりだと、福田はまだがんばった方だったなぁと思えてくる。
読者の立場に視点を移すとどこから歯車が狂い始めたかははっきりしている。「美しい国日本」からである。ここに書くだけでも恥ずかしい感じだけれど、これを上梓したのだからかなりのピンボケだったのだろう。麻生太郎の本の題名を知ってますか?「とてつもない日本」だって。おまえがとてつもないよ。「途轍」って漢字で書けなかったんだろうなぁ。

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

陰日向に咲く (幻冬舎文庫)

劇団ひとりの侮れない作品。ほとんどすべての作品が「ライ麦畑でつかまえて」みたいなモノローグ。劇団ひとりという名前に恥じず、モノローグ使いとしては上級なのではないだろうか。それになにより目線がよい。作家の人柄が出てるんでしょうなぁ。そういうことが結局大事だよなぁと思っています。
最近さまぁ〜ずが気に入っているのも、人柄という部分も大きい。いやなやつが何か言うのを、まずは聞かないし、聞いてもまず笑わないよね。善悪とか正邪とか大げさなことではなくて、そういうのやっぱり滲み出るよね。所詮その辺のあんちゃんなんだしさ。