啓翁桜

knockeye2009-03-21

昔から三寒四温とはいうものの、このところの寒暖の揺れはとくにきびしい。この三連休も晴れるのは今日だけというので、一日を屋外のイベントに振り向けた。
といっても、大船の植物園なのだけれど、啓翁桜が咲いているというので。

啓翁桜は比較的耳新しい桜ではないだろうか。富山では山田村が村をあげて栽培して、早咲きの桜として出荷していた。
同じ早咲きの桜でも、先日の春めき桜とちがって、花も小ぶりで、枝も髪のように細い(スプレー状というのだそうだ)なんとなく野生を思わせる桜で、植物園の説明板によると
「シナミサクラとコヒガンまたはカンヒザクラとの雑種といわれる」
とあった。
しかし、ネットを渉猟していると

 昭和5年、福岡県久留米市山本の良永啓太郎氏が中国オウトウを台木にしてヒガンザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてできたのが敬翁桜である。

敬翁桜の名前は、もともと同地の弥永(やなが)太郎氏が良永氏に敬意をこめて命名したものである。その後、啓翁桜なる名称の誤記が一般に普及してしまい現在に至っている。

 山形県で現在行われている啓翁桜の促成栽培は昭和40年代半ばから始まり、現在も市場において高い人気を博している。

山形県の啓翁桜も元は福岡県の敬翁桜を導入したものである

ということだそうだ。
でも、良永啓太郎氏に敬意を表したのなら「啓」の字を当てそうなものだがどうなのだろう。
別のサイトでは

啓翁桜は、昭和5年、久留米市山本の吉永啓太郎という人が中国系のミザクラを台木にし、 ヒガシザクラの枝変わりとして誕生させました。

名付け親は同じく久留米市の弥永太郎さんで、啓太郎の 一字をとって啓翁桜と名付けました。 

いきおいよく成長する啓翁桜は、枝の伸びがよく、枝を切り込んでも弱らず切枝用に適しています。花の形や咲く時期などはヒガンザクラに似ています。

と、こちらは「ヒガンザクラ」ではなく「ヒガシザクラ」となっているが、「啓」の字の由来については、この方がつじつまが合うような気もする。
ちなみに枝がスプレー状になるとはこんな感じ。

繊細で早春らしい感じがする。
啓翁桜の他にもモクレン、コブシなどが満開。
それと、たまたまなんだけれど、温室に珍しいものがあった。
ヒスイカズラ

この色は日本にはちょっとないですね。
大船で収穫だったのは駅構内にある「ラヴァンデリ」というサンドウィッチ屋さん。恵比寿とここの二店舗だそうだ。実はここでサンドウィッチを買って、植物園でお昼にした。そういう時サンドウィッチがおいしいとうれしい。
ついでなので鎌倉に行った。花にはまだ早いけど、ミモザがきれいだった。

最後に長谷観音に行こうと江ノ電のホームに入ってびっくり。昭和のラッシュアワーかというくらいの混雑ぶり。もともと最長4両連結しかないので、ホームの人が全員は乗り込めない始末。鎌倉から長谷まで5分なのだけれど、もしかしたら降りられなくなるかもと思って断念した。

一日よく歩いた。日が傾くにつれ少しずつ雲が出てきて風が冷たくなった。天気予報どおり明日は雨らしい。