桜の季節が週末に重なったので、久しぶりにカメラを持って出掛けた。
海老名の龍峰寺。思い出してみると、震災の年くらいまでは、春になるとあちこちの桜の開花をおいかける週末をすごしたものだったが、何がどうしたというわけではないものの、それからしばらく遠のいていた。
桜は盛りが短いので、週末しか自由にならない勤め人が桜を追いかけようとすると、情報を仕入れ、予想を立てて、計画を組んでおかなければならない。
それでも、予想が外れて満開でなかったり、天気に恵まれなかったりすることも多いのだけれど、震災までは、春になるとそうして桜をおいかけたものだった。
富山に住んでいた頃は、舟川の桜、
明日(あけび)の桜、
臥龍の桜、
苗代桜、向野のエドヒガン、墓の木自然公園の桜とか。
こっちだと、大船植物園の啓翁桜あたりから、
春木径の春めき桜、
長興山紹太寺のしだれ桜、
白泉寺のしだれ桜、
大岡川、
鶴岡八幡宮か。
今探してみたけど、だいぶ写真がなくなってる。
今日はしかし、早朝晴れていたのに、でかけるころにどんどん曇ってきて、龍峰寺につくころは雨もちらついた。それで、こんな写真です。
あのお寺と弥生神社(おそらく神仏混淆の名残だと思う)は、石段から桜並木が見下ろせるのがよいのだけれど、
ソメイヨシノらしく、そろそろ寿命かもしれない。
西安餃子で昼にしたあと、もう帰ろうと思って外に出ると、案外、晴れてる。
「なんだよ」というわけで、せっかくだから鎌倉に足を伸ばした。しかし、この季節の鎌倉は、表参道以上の混雑。晴れて日差しがある分、暖かくて助かったものの、はおるものでももう一枚ほしかったな。
海蔵寺に行ったけど、午後四時で拝観終了だそうで、はいれなかった。花海棠は、でも、来週もまだたのしめそうだった。入れなかったから、門前のシャガの花。
ミミロータスという店で、スコーンとハーブティーを。そのまま帰ろうと思ったけど、寒いんで、「味の食堂 あさくさ」という店で、釜揚げシラス丼を食べた。鎌倉なのにあさくさっていうのが気に入って。
横の席で、鎌倉の歴史(か文化か)をなんとかいう会のおじさんたちがほろ酔い加減でなにか談論風発というほどでもなかったけど、元寇のときに時の執権、北条某は、ちゃんと元の側の犠牲者も弔っていて、今日皆さんに紹介したのはそういうお寺です、みたいな話をしていた。