長興山紹太寺のシダレザクラ

knockeye2009-04-01

昨日は、操業短縮の休日を、田原総一郎鳩山由紀夫のインタビューをタッチタイプして費やしたわけではない、もちろん。
少し天気があやしいのが残念だったけれど、またまた桜を追いかけて、今度は小田原の長興山紹太寺なむところへ枝垂桜を見に出かけた。曇りの方が花の色が映えるともいう。
小田原から箱根登山線に乗り換えて「入生田」という駅で降りる。駅名の読み方は「イリオイダ、イレオイダ、イリイクタ、ハイリハエタ、ハイリオイダ、ハイリイクタ、ニュウショウデン、etc.」などが考えられるが、正しくは知らない。この駅で降りる人はほぼ全員シダレザクラ目当てらしい。知る人ぞ知る名所のようだ。
シダレザクラはこんな感じ。

見上げる見物客と較べていただけると、大きさが分かろうというもの。

しかし、背景がいかにも植林された杉林で季節感がない。これが早春の落葉樹林であったら、諧調の豊かな明るい緑が桜の色を引き立てていただろう。
帰路ヤマザクラを見た。ヤマザクラの美しさは、葉と花のバランスにある。

平安の歌人たちが愛でてきたのはこの桜で、ソメイヨシノではない。
前にも書いたけれど、桜はもともと山の樹。サルが樹から降りて山を後にしたとき、日本人の祖先のサルは、手に桜を持っていたのだろう。桜は山を偲ばせる花なのである。
小田原で途中下車してみた。
小田原城の桜ももう少し。

来週あたりそろそろ見ごろかもしれない。