ウィリアム・モリス展、マリンピア

西宮大谷美術館で
ウィリアム・モリス展」
が開かれているので、両親と出かけてみた。
うちの父親はもと営業マンなので、どこに行くにも車で出かけたがる。亡祖父母の家のある九州にでかけるのはさすがにレールスターを使うようだが、近畿一円はクルマである。ましてや、加古川から西宮など指呼の間である。
電車で行けば阪神の香櫨園という駅から少し歩かなければならないが、車で行けばR43沿いのわかりやすい場所だし、まず美術館に行き、そのあと、恒例のマリンピアに寄ることにした。
ウィリアム・モリスのデザインした暖炉や椅子のある部屋が香櫨園あたりの美術館に再現されていたりするのはいかにも似つかわしい。
一階の展示室を暗くして、ステンドグラスの大きなスライド写真を展示していた。これは、ウィリアム・モリスが設立したモリス・マーシャル・フォークナー商会が各地の教会に製作したもので、下絵を描いたのはバーン・ジョーンズだそうだ。私は、ラファエロ前派の画家の中ではバーン・ジョーンズが一番好きかもしれない。少なくとも、ロセッティよりは間違いなく好きである。ウィリアム・モリスは一時ロセッティと共同生活をしていたこともあるそうだ。
西宮から、往路横目に通り過ぎた垂水まで、これがなかなか辿りつかない。おそろしい渋滞につかまってしまった。しかたないので途中神戸で昼飯を食べたが、結局垂水のマリンピアにたどりついたのはそれから二時間後だった。
マリンピアに何があるのかというと、三井アウトレットパークで、これは実を言えば横浜にもあるし、幕張にもある。それをいえば、富山に住んでいたころと違って、関西にあって関東にないというような商業施設はほとんどない。しかし、休みに帰省するとなんとなく出かけてしまう。
私だけかと思うとそうではないらしく、新しくできた立体駐車場もクルマでいっぱいだし、どのお店も不況はどこ吹く風と人でごった返している。今年のGWは「安・近・短」で済ます人が多かったらしいが、ここなどはその代表例であったのだろう。
確かに安いしね。エドウィンのGパンが2500円って他ではない。もちろん、買わないのが一番安いのだけれど、どうせ買うならここで買えばいいじゃないというわけ。
なんだかんだでEDWINのGパンとLEVI’SのGジャンと、エディーバウアーのサッカー地のシャツを買った。エディーバウアーにいたってはアウトレットではないけれど、厚木にだってあるんだけれどね。
しかし、関西にはやっぱり関西にしかないものがある気がするんですよね。Levi’sのGジャンは「これは関西人しか着んやろ」と、うれしくなったので、アウトレットとしてはチョイ高めでしたけど買ってしまった。関東で着るにはちょっと気合が必要だろう。
帰宅のころになっても渋滞は収まる気配もなかった。ラジオからは「20km、50km」と周辺の高速道の絶望的な渋滞の状況が伝えられていた。
カレンダー上のGWは明日で終わりなので、もし明日大渋滞になったら大変だとみんなが今日のうちに帰路を急ぐので、この大渋滞になっているらしい。
ただ、垂水あたりの渋滞はマリンピア渋滞なのである。駐車場を抜け出し、国道に出るまでが一苦労なくらいなのだから。西行きの車がいくらか流れるようになってからも、反対車線の渋滞は明石あたりまで延々とつながっていた。休日の高速代が1000円ということもあり、四国はもとより、倉敷や広島ナンバーなども見かけたし、うそかまことか九州から来る人もいるそうなのである。
池袋や鹿児島の三越は閉店だそうだ。いろいろ原因はあるのだろうけれど、百貨店は買い物をする楽しみを提供できなくなってしまったのだろう。