ムーミン谷の仲間たち

knockeye2009-05-04

ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)

ムーミン谷の仲間たち (講談社文庫)

ながいGWのうちの何日かは実家に帰って過ごす。その始まりが今日なのは、たぶん新幹線ががらすきだろうと推測したからで、案の定、お昼前ののぞみは自由席でも、もしお望みなら3列シートに横になって帰れたぐらいである。
ただ、ひとつだけハプニングは、人身事故とかで、東海道線京浜東北線が一時的に停まっていて、新横浜まで地下鉄で移動せざるえなかった。
新幹線の中では、先日のムーミン展で買い求めた「ムーミン谷の仲間たち」を読み終えた。トーベ・ヤンソンの原作9作品のうち、私が読んだのは、「ムーミン谷の冬」、「ムーミン谷の夏まつり」に続いて3作品目であるはずだ。好きだ好きだといいながら、全作読破していないのは心苦しいが、折にふれつつ読んでいくのもまたよいかとも思っている。大人買いするのも大人気ないし。
むかし、読書系のメーリングリストに入っていたころ、ムーミンについて紹介したことがあるが、何の手応えもなくがっかりしたことを憶えているが、今考えるとどういうレスをつけていいものやらむずかしかったのだろうと思われる。
そのころだって童話を小説より低く見るような偏見はとくと廃れていたと思うが、今は逆に童話が高級な趣味に思われすぎている気がしてやや苦々しい。
まあ、どうせ世間はうつろいゆくのだし、とにかくこんなに面白い物語が文庫で手に入る(ちゃんと絵付きで)のは喜ばしいことである。