- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1996/02/17
- メディア: 文庫
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といっても高感度のアンテナがあるわけではないので、おそらく噺家が探偵というあたりにそそられたと自己分析する。
いま、また辻原登の書評を開いて読み返してみていたのだけれど、全文紹介したいほどですけど、それはさすがにいけませんので
最後に、北村薫の小説に際立つのは会話のすばらしさだ。
われわれは百年かけて西欧近代小説の移入にこれつとめてきたわけだが、極言すればその会話体をいかに自家薬籠中のものにするかだった。漱石から丸谷才一、村上春樹に至るまで、これみなその試みだ。そして決してうまくいったとはいえない。北村薫の推理小説において、都人の会話が完全にわれわれのものになった。
そもそも辻原登にハマったのは、恩田陸が「枯葉の中の青い炎」を誉めてたから。
今週の週刊文春、阿川佐和子のインタビュイーが北村薫だった。ことし直木賞を獲ったのだそうだ。
埼玉からほとんど出ないそうで
北村 まだ海外に行ったことないんです。淡路島とか佐渡島でさえ億劫で。言葉が通じない国なんてとんでもないです(笑)。
阿川 えぇ!? ルバンが生まれたフランスとか、ホームズが生まれたイギリスに行きたいと思わないんですか。
北村 そういう国は話の中にあるだけで、行ったらないかもしれない(笑)。
しかも、大の阪神ファンだそうだ。
作家で阪神ファンというと小川洋子。古くは手塚治虫とか。
私はたぶん阪神ファンというのと違うんだろうなと思っている。ナベツネにイラッとするだけで(小久保がFAでライオンズに戻ったときは快哉を叫びましたね。心意気ってもんです)。大体、野球にそんなに興味もないのだ。
ちなみに小林信彦と村上春樹はヤクルトファン。そういわれると「らしい」気もするんだよね。
週刊文春の同じ号には、不肖・宮島こと宮嶋茂樹カメラマンの佐用町のレポートがあります。死者18名、行方不明者2人。マスコミも政治家もほとんど無視だそうです。