この週末がなやましいということ

今週末の土曜日11月14日、国立演芸場林家染二が「地獄八景亡者戯」と「かわり目」。林家染丸が「たばこの火」。
私の知るかぎりでは、林家染二は‘超’熱演型の噺家。「地獄八景亡者戯」とは、息が続くのだろうか心配になってしまう。聴きにいきたい気もする。
林家染丸は踊りの方でも‘なとり’という、所作のきれいな噺家さんで、それもあってか、ほかでは聴けない噺を高座にかけることも多い。今回の「たばこの火」は、やりようによってはいやらしくなるむずかしい噺。染丸さんの場合、さらりとそつなくこなしそうだけどね。
いずれにせよ、この会は贅沢な番組なのである。
ただ困ったのは、せこいことを言うようだけど、この日はTOHOシネマズが1000円の日なのである(ホントにせこいな)。「スペル」でも観にいこうかと思ってたんだよね。上映時間がバッティングしてます。
ああぁ。
かてて加えて、15日に恵比寿ガーデンシネマに観にいくつもりだった「千年の祈り」の評判が、週刊文春の映画評ではよろしくない。
原作を読んだかぎりでは面白かったんだよね。特に、作者が、英語という言葉を得てはじめて祖国中国について語れるようになったという告白が生々しくて。確か、作者はいま、アメリカの市民権を得ようと申請中だったはず。
そういう、あの小説の背後にある、今の中国の感じ、鮮度というか、そういうものがうまく描ければ映画も面白くなりそうだったのだけれど。
それに、せこいことをいうようだけれど、15日は恵比寿ガーデンシネマが1000円の日なんだよね。出鼻くじかれちゃったな。
一方で、「母なる証明」の評判がすこぶるよいようですな。悩ましいところです。