腰抜けとペテン師

 まず、ちょっと記事に関係ないことを書いておくが、私は、菅直人に辞めてほしくないと思っている。それは、別に菅直人を応援しているからでない。菅直人を‘ペテン師’呼ばわりしている連中の方が、はるかにペテン師だと思っていて、そのペテン師連中に大連立を組まれてはたまったものではないと思っているからだ。
 総理大臣がG8で国を留守にしている間に、野党と通じて倒閣を図るなんていう連中に、国を任せようと思う人間の方がどうかしている。当然、厳罰に処すべきなのである。(政権交代の首相が、自民党に寝返って、ただで済むだろうか。)
 私に言わせれば、菅直人はペテン師ではない。腰抜けなのである。
 腰抜けとペテン師のどっちがましか、というような選択肢はばかげている。どちらもダメに決まっている。
 だから、私が、菅直人に辞めるなと言っているのは、ペテン師にペテン師と言われようとも、とにかくなんとかして解散総選挙にまで持ち込んでほしい、という意味である。しかし、今まで菅直人はことごとく私の期待を裏切ってきたので、すでに期待はしていない。
 ただ、たった四人が密室で決めた合意が、民意に優先するといったことは、民主主義国家の国民としては、断じて許せないというだけである。