「シュガーマン」

knockeye2013-03-30

 「SEARCHING FOR SUGARMAN」邦題「シュガーマン 奇跡に愛された男」を角川シネマ有楽町で。
 本年度アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作だが、アメリカでも最初はたった3館での上映だったのが、口コミで話題を呼び150館へと拡大、しかも、23週を超えるロングランヒットになった。半年!。ドキュメンタリー映画としては異例中の異例と思う。
 1970年代、デトロイト、場末の酒場での歌がプロデューサーの目にとまり、ひとりの歌い手がメジャーデビューする。ロドリゲスと名乗った。陰影のあるメロディー、飾り気のないソリッドな歌詞。ヒットが期待されたが、結局、売れずに消えてしまう。
 ところが、アパルトヘイト政策を批判され、当時、国際的に孤立していた南アフリカへ、だれかが持ち込んだ一本のテープから、本人のあずかり知らないところで、ロドリゲスの歌は50万枚ともいわれる大ヒットを記録。しかも、アパルトヘイト撤廃を求める白人たちの間で、反アパルトヘイトのプロテストソングとなっていた。
 1990年代、南アフリカ、ロドリゲスのCD発売にあたり、そのライナーノーツを依頼されたジャーナリストが、ロドリゲスが本国ではまったく無名であることに驚き、彼の出自来歴について取材を始める。
 と、この続きは映画館で。有楽町駅前のビックカメラ8階、ビックカメラのポイントカードを提示すると1300円で観られる。
 たぶんこの映画を観た人は、この先を書かなかったわたしの自制心に涙すると思うよ。
 



シュガーマン 奇跡に愛された男 オリジナル・サウンドトラック

シュガーマン 奇跡に愛された男 オリジナル・サウンドトラック

 南アフリカについて自分が何を知っているか、考えてみた。何も知らないけれど、じつは、すぐに頭に浮かぶことがあって、それは「バスティン・ダウン・ザ・ドア」というサーフィンの、これもドキュメンンタリー映画で、南アフリカ出身のショーン・トムソンというサーファーがいた。あれも名作だった。

バスティン・ダウン・ザ・ドア [DVD]

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