「SEARCHING FOR SUGARMAN」邦題「シュガーマン 奇跡に愛された男」を角川シネマ有楽町で。
本年度アカデミー長編ドキュメンタリー賞受賞作だが、アメリカでも最初はたった3館での上映だったのが、口コミで話題を呼び150館へと拡大、しかも、23週を超えるロングランヒットになった。半年!。ドキュメンタリー映画としては異例中の異例と思う。
1970年代、デトロイト、場末の酒場での歌がプロデューサーの目にとまり、ひとりの歌い手がメジャーデビューする。ロドリゲスと名乗った。陰影のあるメロディー、飾り気のないソリッドな歌詞。ヒットが期待されたが、結局、売れずに消えてしまう。
ところが、アパルトヘイト政策を批判され、当時、国際的に孤立していた南アフリカへ、だれかが持ち込んだ一本のテープから、本人のあずかり知らないところで、ロドリゲスの歌は50万枚ともいわれる大ヒットを記録。しかも、アパルトヘイト撤廃を求める白人たちの間で、反アパルトヘイトのプロテストソングとなっていた。
1990年代、南アフリカ、ロドリゲスのCD発売にあたり、そのライナーノーツを依頼されたジャーナリストが、ロドリゲスが本国ではまったく無名であることに驚き、彼の出自来歴について取材を始める。
と、この続きは映画館で。有楽町駅前のビックカメラ8階、ビックカメラのポイントカードを提示すると1300円で観られる。
たぶんこの映画を観た人は、この先を書かなかったわたしの自制心に涙すると思うよ。
- 出版社/メーカー: キングレコード
- 発売日: 2009/11/06
- メディア: DVD