特定秘密保護法について

knockeye2013-11-26

 日曜日もよく晴れたので、かならずしも風景向きとは言えないカメラだけしかないけれど、とりあえず大山寺にでかけた。
 バスとケーブルが混むのは致し方ないとしても、とりあえずこの時期だけでも、自家用車の乗り入れは規制しなきゃダメだわ。駐車場がないっつってるのに、駐車待ちで道をふさぐから、わたしが帰る頃には、駐車場からのシャトルバスが身動きとれないという意味不明の事態に陥っていた。それでも、クルマでという人はいる。よほどクルマが好きか、さもなくば渋滞が好きか。
 大山寺の石段を覆う紅葉の天井は相変わらずみごとだったけれど、写真にするのはすごくむずかしい。午後1時にはもう日が陰り始めるし、紅葉の名所としては地元の人にも案外しられていないみたいだけれど、それでも人が多いし。
 その意味ではたしかにライトアップは狙い目なのかもしれない。紅葉越しに、昼間は霞がちな江ノ島の夜景まで望める。来年はチャレンジしてみようか。帰りがさびしかったらやかなと思っていたのだけれど、ケーブルのおじさんが、「きのうは9時までかかった」とかぼやいていたので、8時最終といいつつ、「後は歩いて帰って」とはならないみたい。
 特定秘密保護法案が衆院を可決したとかで、Twitterとかみてたら、‘もりあがってる’としかいいようのない「反対、反対」の嵐。私も、もちろん、反対です。が、ただまあちょっと滑稽だと思うのは、こんな法律が通ろうが通ろまいが、今、現に、日本という国の現状は、警察のやりたい放題なんです。
 石川知裕の事件のときも、鈴木宗男の事件、佐藤優の事件、村木厚子の事件、あげていったらきりがないのだけれど、これだれの冤罪の連続を目の当たりにしながら、マスコミが捜査の可視化に積極的になったことなど一度もない。
 警察の捜査が密室で行われているかぎり、別に‘特定’の秘密にかぎらず、‘不特定’の秘密もすでに充分保護されている。
 今の状況では、警察はほんとんどどんな罪状でも任意にでっちあげられる。
 だから、ずっと言ってるんだけれど、日本の問題は、官僚にあるのであって、法律にあるのではない。法律はどうあろうが、官僚がそれを任意に解釈して、どうにでもあやつれてしまう。その意味で、事実上、日本は法治国家と言うより、官治国家でしょう。
 すくなくとも、そこにいちばん切り込んだのは小泉純一郎ですよね。ところが、いま、特定秘密保護法に「反対、反対」と唱えている人の多くは、構造改革にも反対だった人なんですよね。
 じゃ、何がしたいんだって思っちゃうな。
 西山記者が、沖縄の密約を暴露したときも、当時、毎日新聞で同僚だった三宅久之が言っていたけど、そのことで、毎日新聞の売り上げが伸びたかと言えば、逆で、不倫がどうのこうのっていうことで、大幅に部数を減らしたんですよね。
 日本人って、西山記者の個人的な男女関係と、沖縄をめぐる日米の密約と、どちらが重要か判断つかないの?。
 これもずっと言ってるけど、小泉純一郎のせいで格差社会になったなんてウソだよね。「格差社会」っていう言葉にもし何らかの内容があるとすれば、この世の中、有史以来、ずっと格差社会なんだよ。
 そんなあるかなきかの「格差社会」より、急務なのは、官僚支配の構造に風穴を開けることだと思いますけどね。
 特定秘密保護法には反対です。でも、ポイントはそこじゃないと思うな。
 たとえば、みのもんたさんの息子さんの事件だけど、あれはほんとにやったの?。指紋も何にも出てないよ。でも、世間は結局、みのもんたバッシングなんだよね。みのもんたの息子バッシングならまだわかるよ。でも、バッシングされてるのはみのもんたなんだよね。みのもんたが悪いことにしたいだけでしょ。
 日本人は、真実を求めているように見えないんですよね。
 日本人がこうであるかぎり、こんな法律があろうがなかろうが、真実は、一部の人の良心にかかっているだけの話だと思います。
 真実が暴露されても、日本人がそれを見ないんだから。