悪いけど、そこじゃないから。

knockeye2015-07-01

 きのう、久しぶりに仕事を休んだので、平日の休みをどうするか、熟慮なんかしてたら、しているうちに終わってしまうので、とるものとりあえず、上野に行った。土日の美術館は、軒並み混み混みだから、平日のアドバンテージを活かせるんじゃないかと思ったわけ。
 でも、よく考えたら、「ヘレン・シャルフベック」は、先週末にもう観たし、この日時間ができると分かってたらなぁと思ったけど。
 シャルフベックはすごく良かったのでまた改めて書くけれど、昼休みにちょこっと更新したりするのは、上野の駅前でさ、私より年上の人なんじゃないの?、「戦争法案反対」つって署名活動やってたさ。
 それで、ここで書いときたいのは、政治テーマじゃなくて、むしろ、言葉の問題なんだけど、「戦争法案」っていう法案はないのよ。通りすがりの赤の他人に署名を求める時に、ありもしない法案に反対してくださいって、自分で言ってて、それがオカシイと気がつきませんか?、て話。そういう態度が不誠実だと思いませんか?、て話。
 あなたたちが何をさして「戦争法案」と言ってるのか私は知りませんが(分かりようがないだろ、て話)、もし、現政権が国会に提出している、安保関連法案のナニカを指してそう言っているんだとしたら、それに反対しようと本気で思ってるなら、それを(どれかわからないんだけど )、正確に名指さないと、批判として無効なのが分かりませんか?、いい歳こいて、て話。
 だから、ダメなんだし、ダメだったんだよ、おまえら。それにまだ気がつかないで、同じこと繰り返してんのか?。見てて情けなかったわ。騒ぐのが楽しいだけじゃないか。さぞかしビールが美味いでしょうよ。
 先日の記事を書いた後で、ハフィントン・ポストで、長野智子田原総一郎が対談している記事があったので、紹介しておきたい。
「圧力? ないよ」田原総一朗さん、朝生ドタキャン騒動と安保法制を語る 「圧力? ないよ」田原総一朗さん、朝生ドタキャン騒動と安保法制を語る
 だから、先日書いたことの繰り返しになるのだけれど、いまだに米ソ冷戦時代のまま放置されている、日米安保をどうするのかっていう、けっこう差し迫った、現実的な政治テーマについて、頭がマトモな連中は議論してるし、その議論をしたいところなんだけど、右と左の頭に花咲いているような連中が割り込んできて、話がこんがらがっちゃっただけのことなのよ。
 頭が花咲いている人って、敵対し合っているようで、言ってることがよく似てるんだよね、いつも思うけど。振り回している「お札」が、「明治憲法」か、「平和憲法」かの違いだけで、憲法を厄除けのお守りと勘違いしている。
 とにかく、現実のテーマはそこじゃないから。お楽しみのところ、お邪魔して申し訳ないけど、渋谷とか上野とかそういうとこでやらないで、人目につくといけないから。自宅でやって。