箱根彫刻の森美術館の桜

 朝、ウェザーニュースを見ると、快晴になっていたので、衝動的に箱根に出かけた。ウェザーニュースには珍しく、曇ったり晴れたりで、快晴とは言えなかった。山の天気はむずかしいということなんだろう。
 ただ、彫刻の森美術館の桜は見ごろ。

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彫刻の森の桜

 箱根は紅葉の頃ともなると、箱根湯本から先の登山列車は、何本かやり過ごさなければならないほどの大混雑なのに、なぜか桜のころはさほどでもない。これはたぶん、平地の桜の盛りがすぎたあと、それも一週間以上あとに見ごろを迎えるために、いまさら桜でもないって人が多いせいなのかもしれない。
 それともう一点は、そりゃ、どんちゃん騒ぎはできませんよ、野外とはいえ、美術館なので。
 でも、ただ花を愛でようということなら、ここは最高ですよ。

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ブールデルの彫刻と桜
 
 ここに来るたびに思い出すんだけど、バカリズムがテレビで「深夜にやってる箱根彫刻の森美術館のCMが何のことかわからん」と言っていた。もっともなんだけど、これはフジサンケイグループの持ち物なので、そのCMは税金対策なのである、たぶん。
 それと、ここはたぶん日本より海外に有名なんじゃないだろうか。ほんとに外人さん比率が高い。

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彫刻の森の外人さん

 テレビで思い出したけど、こないだバナナマンの「せっかくグルメ」で、日村さんが釧路に行ってたの観てたら、幣舞橋に、舟越保武の≪道東の春≫が設置されていた。わたしは彫刻の森でしかしらなかったのでびっくり。なんでも「道東の四季」ということで、舟越保武佐藤忠良、柳原義達、本郷新作の四人が、春、夏、秋、冬の像を、この橋のために造ったのだそうだ。

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舟越保武≪道東の春≫

 そういえば、ブールデルの

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ブールデル≪弓をひくヘラクレス

のこれは、上野の国立西洋美術館にもあります。

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ブールデル≪弓をひくヘラクレス

 先ほどのブールデルなんて来るたびに観ているのに、野外彫刻のよいところは、ほかの美術館だと常設展は、展示替えがない限り、一回見ればいいかとなりがちなところを、野外展示だと、同じように桜の季節に来てさえ、天気や時間帯でまったく感じ方が違ってくることだ。
 このフランチェスコメッシーナの⦅エヴァ⦆は、好きな作品で、何度も観ているのだけど、非常にうかつなことながら、今回初めて、このエヴァが妊娠してることに気づいた。

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フランチェスコメッシーナエヴァ

 いまさら何言ってんだってことなんだろうけれど、ほんとだからしょうがない。

 彫刻の森にはニキ・ド・サンファルの作品が一点だけあるが、
 
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彼女の作品の野外展示ということでいうと、トスカーナのタロット・ガーデンは、彼女の作品の野外展示というより、彼女の作品そのもの。簡単にいけるところではないが、機会があれば訪ねる価値はある。