映画『デトロイト』を思い出す

デトロイト(字幕版)

　『デトロイト』を思い出さないわけないでしょう、それは。
　あの映画は、１９６７年のデトロイト暴動からちょうど５０年の節目に、その暴動のただなかで起こった「アルジェ・モーテル事件」を題材にしている。
　あのときも白人の警官が何の罪もない黒人青年を３人殺してる。それで、ひどいことには、裁判の結果、その警官たちは罪に問われることがなかったからね。
　それを知ってるわけだから、いま、ミネアポリスで抗議している人たちに冷静になれと言っても、説得力なさすぎですよね。
　今回のDelek Chaulvinっていう警官だけど、第３級殺人容疑で逮捕されてはいるけれども、ほとぼりが冷めたら無罪放免だろうなって、思いますよね。あの映画のジョン・ボイエガみたいな結末をむかえたくないわけじゃないですか、誰も。
　あの映画で黒人シンガー、ラリー・リードを演じたアルジー・スミスが、その本人とデュエットする動画がありましたので貼っておきます。　

　
　まさか、この３年後にまた同じことが繰り返されるとは。悲しすぎます。
　映画で、憎くたらしいポリスを演じたウィル・ポールターのインタビュー。思い出してみるとすごい演技でした。あれが、いま、現実にいるんだから、こわいです。この動画の最後の方に、１９６７年当時の暴動の映像がみられます。今日のニュースと変わらない。愕然とします。