エゴン・シーレ展

 東京都美術館エゴン・シーレ展。
 エゴン・シーレがえらく若死にだったのはもちろん知っていたのだけれども、それがスペイン風邪だったのは知らなかったし、もし、知っていたとしても、このコロナ禍以前なら、特に感慨もなかったろう。

縞模様のドレスを着て座るエーディト・シーレ 1915

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 しかも、奥さんのエーディトもほぼ同時に同じ病で亡くなっている。ビアズレーみたいにもともと病弱だったとか、なんとなくそんなふうに思っていたが、100年前のパンデミックの結果だったと知ると、急に身近に感じられた。

横たわる長髪の裸婦 1918

 線が美しくこういうスケッチも油彩画と同じくらい見応えがある。

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座る黒髪の男

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 こんな極少の線で痩せた男の背中を表現する。線のうまい人の絵には、描く喜びが満ちているように感じる。長沢芦雪とか、熊谷守一とか、喜多川歌麿とか。

横たわる女

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モルダウ河畔のクルナウ

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風景画のセクションだけ撮影可になっていた。

 展覧会のグッズって、たぶん提携してる取引先が限られているのか碌なものがないのが普通だけど、今回、おしゃれなマグカップがあった。マグの内側に裸婦がプリントされていてそれを見ながらコーヒーが飲める。たぶんレオポルド美術館オリジナルかも。

 今回はオスカー・ココシュカピエタがあった。オスカー・ココシュカの展覧会は1978年以来開かれてないみたい。

www.egonschiele2023.jp