北宋書画精華 根津美術館

 日曜日、根津美術館。「北宋書画精華」の前期最終日だったので出かけた。天気もよかったし。

根津美術館
根津美術館

 こうして見せると紅葉してるようだけどまだ全然。

根津美術館
根津美術館

 これなんか見るとよくわかる。2021年11月27日の同じ場所は

根津美術館2021.11.27
こうですから。


ちなみに、2017年の11月21日の根津美術館の紅葉は

2017年11月21日の根津美術館
2017年11月21日の根津美術館

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 2021年はこう。

根津美術館の庭2021.11.27
根津美術館の庭2021.11.27

 今年の写真は

根津美術館の庭
根津美術館の庭

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 なんかこう暦がひと月くらいズレてる気がする。今年は夏がひと月長かったんじゃないか。
 しかし、ご覧のように日差しが素敵で

根津美術館の茶室
根津美術館の茶室

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 お茶会が開かれている茶室の障子に、まだ青々としている楓の影が解析の跡を落としていた。
 丸谷才一の『樹影譚』って短編小説を読んでから、こういう樹影が好きになった。

 ところで『北宋書画精華』。根津美術館の展示品には円安の影響はなさそうだし、宋代の水墨画というと、中国の水墨画の絶頂期という評もあり、見逃さない方がいいのかなと思っただけなのだが、一文字のひらがなもないこの展覧会にあんなにひとがいるとは思わなかった。
 しかも、喃語の声を漏れ聞くに、どうやら中国の人が多いみたい。美しい楷書の文字を見ながら、四声の音楽的な響きを聴いていると不思議な気持ちになってくる。
 それに、よくわからないけど、どうやらフランス語の会話も混じっているようだった。
 根津美術館箱根彫刻の森美術館は、日本でより海外の方が有名だという話をよく聞く。プラダやステラ・マッカートニーのショーウィンドウの向こうにこんな広い庭があるのを知らない人も多そう。
 パレスチナや入管で起きている悪夢がウソのようなおだやかな小春日和、ブルカがわりのスカーフを被った女性がお稲荷の鳥居の方へ歩いていくのも見た。
 

根津美術館
根津美術館

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 今回、展示されている李公麟の《五馬図巻》は、2019年のお正月に東京国立博物館で開かれた『顔真卿展』にも展示されていた。あの展覧会も春節と重なったせいもあり、中国からの観光客でいっぱいだった。今回もこれが人気を博しているのかもしれない。
 来週から展示替えで会期は12月3日まで。その頃は紅葉も進んでいるか。

www.nezu-muse.or.jp