厄払い

knockeye2008-06-12

最寄のコンビニがセブンイレブンなのと、一人暮らしでご不在連絡票に出くわすことが多いことから、このところはアマゾンを見限って、もっぱらセブンアンドワイで本を買っていた。
ところが、知っている人は知っていると思うが、最近、セブンアンドワイが、何の挨拶もなくヤフーに出店した。出店するのは勝手だけれど、今までどおりのつもりで買い物をしている善意の第三者が、クリック一つでヤフー店に飛ばされるのでは、いろいろ不都合なことになる。履歴が分からなくなってしまう。注文したつもりの本が履歴になければ、二重注文になりかねない。
で、現にやってしまった。しかも、森下悠里の写真集。文庫に較べると値が張る。文句も言ってみたけれど、けんもほろろ。しばらく無視していると、
「もう売ってやらないぞ」
という旨のメールが来た。
「上等じゃねぇか。二度と買わない。今後は楽天ブックスで買う。」
と、今までの私なら売り言葉に買い言葉になるところだが、ふと、気が変わった。
私自身ちょっと寝ぼけてたことも確かだし、それより何より、よい厄払いになる。小さなミスを、小さな痛みとともに自分に認めておくことは、心理的に悪いことでもないと思ったのである。
先週、ちょっと更新に間が空いたのは、以前ほのめかしたこともある、無能な年長の同僚だが、(「ヒドイこと言うなぁ」と思われるだろうが、あなたが今イメージしているよりおそらく3倍くらい無能だろう。一面、北陸からこちらに移りたいという私の希望がすんなり通ったのも、この無能のせいかとも思う。子会社なので、天下りの腰掛け経営者が、入れ替わり立ち代りする目を掠めて、問題社員が棲息する風土が出来上がってしまったようである。
自分より圧倒的に有能な同僚で苦労している人もいるだろうが、それはしがいのある苦労だと思うべきだ。圧倒的な無能と仕事をする苦労は、全くの徒労である。)また、やらかしてくれたので、後始末で、えらい目に遭っていたのである。それに加えて、めったにお目にかかれない機械の故障もかさなり、その対応に追われた。
その一週間が終わってみると、職場の空気として私の評価が上がっている。とんでもない見当違いなので、私としては実に居心地が悪い。
誤解に基づく情緒的な評価は、どちらに転んでも碌なことにならない。私としては評価はいらない。ただ、状況を理解してもらいたいだけである。つまり、この無駄な長時間労働をナントカしてくれ、と思っているのだ。
そういう他人に伝わりにくいストレスに、これはちょうどよい厄落としになるのじゃないかと思ったし、そう思うだけで少しはストレスの解消になる気がする。
それにしても、ショッピングサイトとしての使い勝手は、やはりアマゾンのほうに一日の長がありそうだ。アマゾンの場合、同様のことがあると、
「それ、もう注文されてますけど、ほんとに買います?」
と聞き返してくる。ファインプレーである。
しかし、それを私が知っているということは、アマゾンでもやったことがあるんだなぁ。
バイクに乗る同僚が、先週、信州に行ってきたそうだ。当初はトランポに積んでいくといっていたが、全路自走したそうだ。
「まだ雪だったでしょう」
と、バカなことを聞いてしまったが、さすがにもう消えているのだろう。林道は除雪しないので、標高の高いところは随分後まで残雪があるが、六月にはさすがに消えているか。