旅猿

 岡村隆史の復帰後初仕事、「東野・岡村の旅猿」というのを見てた。
 どっか房総半島の方の旅館で、「24」シーズン1を全部見るっつうそういう企画。
 この旅番組が面白いのは、一般人のフツーの旅の感覚に近いところだと思う。東野幸治が、旅館のテレビでジャック・バウアーを見ながら寝転がっている、岡村は、その絵をカメラ越しに見ながら、「これ、あかんわ」と笑っていたけど、まぁしかし、フツーのひとが土日に思いつきで出かける旅行なんて、たいがいあんなものだよね。奥田民生のイージューライダーじゃないけど、特に、なんにもないというのが面白い。
 笑福亭鶴瓶は、いつも、「家族に乾杯」のスタッフに「面白くしようとするな」と言っているそうだ。
 萩本欽一が、浅間山荘事件の中継に日本中が釘付けになっているのを見て、「欽ドン」などのヒット番組を作っていったのは有名な話。
 今のテレビは、仕掛けとか、仕込みとか、ちょっと予定調和が多すぎる、と、「旅猿」を見ていて改めて思った。
 「モヤモヤさまぁ〜ず2」とかもそうだけど、こんな何にもない感じでずっと続けていってくれると、いい感じなんじゃないかと思う。