- 作者: キャロル・オコンネル,務台夏子
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2010/09/11
- メディア: ペーパーバック
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世評は高いのだけれど、自分にはそんなにピンとこなかった。面白くなかったということではないけど、世評にくらべてということ。
主人公が、絶世の美男子なのが、ちょっとむかつくし。
この主人公の設定は、作者が女性だから可能だったんだろうな。
作者のキャロル・オコンネルは、ルース・レンデルの大ファンで、処女作の原稿をわざわざイギリスの、ルース・レンデルと同じ出版社に送ったほどだそうだ。
舞台となった、アメリカの田舎町の感じはすごく生き生きと感じられた。
誰も行かない図書館、町外れのビリヤードのあるバー、写真の飾ってある郵便局、推理小説や犯罪小説って、土地に根ざしていないと魅力が半減する。たとえ、架空の土地でも。
ただ、ウェクスフォード警部のキングズマーカムの方が、やっぱり魅力的かな。