耳を疑いたくなる話

 菅直人という人は、しかし、‘いい人感’満点で、「やめない」つうんだったら、「がんばれ」といってやりたい。
 わたしは、小沢一郎にも、鳩山由紀夫にも「やめろ」とは言ってない(麻生太郎には、たぶん言ったと思うが)。辞める政治家にはがっかりする。結局、お坊ちゃんなんだなと思う。
 小沢一郎が、ウォールストリートジャーナルのインタビューに応えて、‘菅直人は辞めるべき’と言ったらしい。
 そして、相変わらず、そのあと、どうするんだということは何もない。
 悪いけど、鳩山政権のときも、細川政権のときも、政権奪取したあとのていたらくを目の当たりにしてきたので、今度はひっかからないつもりだ。
 だいたい、具体的な提言があるなら、一兵卒として、また、元代表として、菅直人に直言すればいい。
 そうして人を支えることができないから、誰もあなたを支えてくれない。お坊ちゃん政治家には、ありがちなことだ。
 みんなの党の松田公太が、SPA!だったかに書いていたが、震災発生直後、東北に地盤のある国会議員に「一週間は、選挙区に入るな」というお達しが回ったそうだ。
 紳士協定というのか、闇カルテルというのか、耳を疑いたくなる話だが、‘選挙’とか、‘政局’にしか心が動かないたぐいの政治家には、もう出番はないと思っている。