根津美術館

 太田記念美術館根津美術館は、とりあえずセットで訪ねることにしている。
 表参道を歩いていると、ピース綾部が連想される昨今だが、たしかにあの道は、渋谷や新宿にくらべるときれいで、歩いていて気持ちがいい。

 根津美術館の展示は、鍋島、伊万里柿右衛門肥前磁器。
 しかし、とくにあてもなくこの美術館にくるときは、扁額のかかった第6展示室に立ち寄る。
 仮想のお茶席にみたてて、季節にあわせたお茶道具の展示をしている。きっと好評なのだろうとおもう。
 この日は、‘雨を楽しむ’というテーマでそろえていた。お茶碗は、雨漏茶碗 銘 優曇華、茶入れは、瀬戸の茶入 銘 白雨、茶杓は、共筒とも千利休作の、銘 浮橋だった。