「コクリコ坂から」原画展


 横浜そごうの8Fで、「コクリコ坂から」の原画展が開かれていると知って、映画の帰りに立ち寄った。
 閉店間際だったのだけれど、そこはスタジオジブリの人気で、会場の様子は推して知るべき。
 会場限定ポストカードをゲットした。
 スタジオジブリの絵の確かさを再認識した。
 アニメの世界観、空気感という意識が貫かれていて、キャラクターデザインがだんだん固まっていく過程が興味深かった。
 たとえば、カルチェ・ラタンにしても、コクリコ荘にしても、全くの無から作り上げるわけで、決定稿に至るまでは試行錯誤がある。それが最後に‘これだよね’というかたちになるわけで、それまでに費やされる膨大な絵の量は、観る側にしてみれば、それだけで楽しい。
 アニメの場合、そういう試行錯誤がチームの対話として行われるわけだから、そういうときに、相手を説得させられるものがあるかどうかが重要になる。スタジオジブリの作品が国際的に評価されることの一因は、そういう対話の中にあると思った。現実に一枚の絵としてチームの仲間を説得できないひとりよがりでは、赤の他人を感動させられるはずもない。
 コクリコ荘の住人の1人、画学生が描いていた油絵も展示されていた。
 イタリアの未来派、ウンベルト・ボッチョーニの絵を参考にしたそうだ。
 検索してみたら、こんな絵にぶつかった。これかな。

 それから、横浜ジャック&ベティでは、いま、「BIUTIFUL」と「Peace」が上映中。観て損はない。ていうか、お薦め。