マヂカルラブリーのふたりがラジオで絶賛していたので観に行った。
昔、井上雄彦がテレビに出ていて、スラムダンクを描き始めた頃のことを語っていた。それまでくすぶっていたらしいのだが、「自分はまだバスケを描いていない」という、まだバスケを描いていない自信(?)があったらしい。その古いエピソードを思い出した。
原作は朧げにしか知らないが、それでも全然楽しめた。映画全編を通してインターハイの一試合を描きつつ、あいだに回想シーンがはいる、ある意味ではシンプルな作りではあるが、出し入れがうまくて緊張の糸が切れない。実際にいい試合を一試合見たかのような感動がある。
にわかファンがサッカーのW杯で感動できるように、全然原作を知らなくても感動できるように丹念に作られている。
直後に感想を書こうとしたのだけれども、タイトルが全部英語なので、いちいち打ち込むのがめんどくさく、Googleからコピペしようとして驚いた。ディスりの記事が溢れている。俺が観たのと別のスラムダンクがあるのかと思ったぐらい。
中でも(ほんとに違う映画のことかな?)「3DCG」と書いているのがあって(ヤフーニュース)、予告編を見れば一目瞭然なのに、それとも、アニメファン界隈ではあれを3Dというのだろうか?。CGではあるよ。しかし、3DCGでないのはいうまでもない。私の目には「セルルックアニメーション」に見えた。
それに何より今作は原作者が脚本を書いて監督してるんだし。さすがとしか言いようないと思うが、何で文句言ってるんだろう?。
それとも、「サイテー」とか「駄作」とか書いて目を引きたいのかな?。そういうのがGoogleにたくさん出てきてつくづく嫌になり書くのが遅れた。
今はだいぶまともな反応が増えてきてるみたいでホッとしている。
『大怪獣のあとしまつ』の時もそうだったけど、特撮ファンなりアニメファンなり、異様なほど感受性のレンジが狭い人たちがいるみたい。その枠内でしか作品を作れないってなると、ろくな作品はできないので、たぶん全然無視していいのだろう。