2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『牛久』見逃した

入管問題を扱ったドキュメンタリー映画『牛久』ってのがあったそうだ。気がついたら配信が終わっていて残念。ぜひまた公開してほしい。 ちなみに毎日新聞の記事に関するはてぶコメントにはがっかりさせられる。日本人の島国根性は、しかし、イギリスだって島…

『不寛容論』

不寛容論―アメリカが生んだ「共存」の哲学―(新潮選書)作者:森本あんり新潮社Amazon「あなたがたのさばくべき者は、内の人たちではないか。外の人たちは、神がさばくのである」(「コリント人への第一の手紙」五・一二)」—『不寛容論―アメリカが生んだ「共…

『マ・レイニーのブラックボトム』『グンダーマン』『デニス・ホー』

なぜかミュージシャンの映画を立て続けに3本観た。 『マ・レイニーのブラックボトム』は、これでチャドウィック・ボーズマンがアカデミー賞をとると言われていたが、結果的には『ファーザー』のアンソニー・ホプキンスになった。 予備知識なしでも元ネタが舞…

『マーダーボットダイアリー』

[まとめ買い] マーダーボット・ダイアリー作者:マーサ・ウェルズAmazon 第七回日本翻訳大賞を受賞した『マーダーボットダイアリー』を読んだ。 この主人公がどうやら女性(というのはそもそも性別がないとされているからおかしいんだけれども)らしいと、ほ…

『ウディ・アレン追放』

今週の週刊文春に「小林信彦プレゼンツ これが日本の喜劇人だ!」について小林信彦が書いていた。上映期間が終わるまで控えていたのだろう。 「「大冒険」(六五年)てのは、外国で「リオの男」を見てきた東宝の上の方の人の意見にのったものです。」 だそう…

『アンモナイトの目覚め』観ました(ネタバレあり)

アンモナイトの目覚め ケイト・ウィンスレットの演じるメアリー・アニングという女性は実在した19世紀の古生物学者だそうだが、この映画のメアリー・アニングのキャラクターはまったくの創作で、ケイト・ウィンスレットの抑制された演技が、陰影の深い性格…

『大冒険』『人も歩けば』『三等重役』『名探偵アジャパー氏』

あのあと読んだ記事によると石井裕也監督は『茜色に焼かれる』をたった1ヶ月ちょっとで撮り切ったそうだ。スティーブン・スピルバーグ史上最速と言われている『ペンタゴン・ペーパーズ』でも半年かかってる。しかも、あれは脚本が先にあったのに対して、石井…

『茜色に焼かれる』観ました

茜色に焼かれる この2週間の週末は、小林信彦が選んだマニアックな喜劇映画を観るために、シネマヴェーラ渋谷に通っている。 個人的には1日3本が映画を観る限界だと思ってる。できれば2本にとどめたい。で、1日のプログラムから2本を選ぶと、1本目と2本目の…