埋没林博物館

knockeye2006-04-09

帰宅した。やれやれ。
家にあらばPCで書き込んでいるこのブログ、旅にしあれば、京ぽんで書き込んでいる。そういうわけでどうも言葉足らずの文章になってしまう。たとえば、きのうのなんか、なんで「オムライス」というサブジェクトなのかわからない。
富山駅前の地鉄ホテルというところに泊まっていたので、職場には富山地方鉄道、略して「地鉄」で通っていた。富山が長かったにもかかわらず、地鉄に乗ったのはこれが初めてだ。
昨日の午前中だけ自由になったので、県立美術館で開催中のマリー・ローランサン展を見に行くかなとチラッと思ったけれど、ビラを見ると蓼科のマリー・ローランサン美術館の協力で云々とあったので、それだと一度訪ねたはずだし、それにマリリー・ローランサンが好きでたまらないというわけでもない。遅い時間に寝床を抜け出し、駅前で昼飯にオムライスを食べた。
前日カシスのムースを食べたのと同じ喫茶店である。店の階段を下りてまっすぐ駅に戻ればいいのだけれど、ふと振り向くとなんか昭和のにおいのする路地の奥に、70年代の面影を残す映画館が見えた。こんなのがここにあること自体知らなかった。成人映画の3本立て。私も未成年のころには足繁く通ったが、ウィニーでいろんなものが流出する昨今、見る人がいるのだろうかと感慨にふけっていると、客が二人も立て続けに中に消えた。いったいこの中でナニが起こっているのだろうと、すごく興味がわいたが、いかんせん時間と現実に追われて、このやや加齢臭のするニューシネマパラダイスをあとにした。
もし、旅の途中、富山駅で時間が余ってしまったというおりには、わたくし前々から思っているのだけれど、CiC五階の富山いきいきKANがよい。ケロリングッズが充実している。ちなみにケロリングッズのニューアイテム、ボデイタオルがでていたのでゲットしてきた。それに薬の広貫堂が経営している薬膳カフェ、春春堂(ちゅんちゅんどう)で薬草茶が飲める。カメゼリーなんかも召し上がれる。私は「キームン紅茶」というのを飲んだが旨かった。メニューを見ると興味津々なものばかりだが、そう次々飲むわけには行かないのが残念だった。ケツメイシ決明子)の薬草茶は確か旨かったのではないかと記憶している。くすりのミュージアムも併設していて生薬のにおいを聞いたりもできる。ゴシュユ(呉茱萸)なんて薬草があるのですね。サンシュユ(山茱萸)の大木は、薬用植物センターで見たことがある。
ここまでは昨日の話。今朝は宇奈月温泉の宿をたち、帰路に付く途中に、あろうことか魚津の埋没林博物館に立ち寄った。宇奈月温泉が去年までのツーリングコースだとすると、埋没林博物館は、お散歩エリアである。魚津インターを下りた後、大阪屋の前の通りを右折したからよかったものの、あのまままっすぐ行っていたら大家さんと顔をあわせる可能性さえあった。魚津はまだ過去になりきっていないし、逆に言えば、まだ、さがみ野が身についていないのだろう。休みの日にふらりとバイクででかけられるようになって初めてその土地が自分のテリトリーにできる気がする。
埋没林博物館は、しかしながら8年間の魚津生活にもかかわらず、一度も足を踏み入れたことがない。入場料がスッゲー高いと思っていたのだが、510円だった。そばに住んでいるとありがたみがない分、これでも高く感じたのだろう。
ある程度土地勘があると、バスツアーってものはどうにもじれったい。せっかく宇奈月温泉に行くなら、宇奈月地ビール館にちょっと立ち寄ればよさそうなものだし、この時期なら、埋没林博物館よりホタルイカミュージアムが旬だろうというものだ。そうはいいつつ、ホタルイカミュージアムにも一度も入ったことはないが。